現地12月９日、地元メディア『Dodgers Nation』は、同メディアのダグ・マッケイン記者がロサンゼルス・ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長に、球団からフリーエージェントとなっているキケ・ヘルナンデスの再契約の可能性について直撃した際の反応を報じた。

　それによれば、フリードマン本部長は「私たちはK・ヘルナンデスに対して、こちらから扉を決して閉ざさない」と明言。「彼の複数ポジションを守れる守備力と、起用の幅を広げてくれる柔軟性、そしてクラブハウスでの貢献度を高く評価している」としつつ、「彼は最善の選択をする必要があるが、私たちは成り行きを見守りたい」と再契約の可能性を残す姿勢を示したという。
  　K・ヘルナンデスは今季、４月と７月に左肘の炎症で負傷者リスト入り。ワールドシリーズ終了後の11月に左肘手術を受けており、コンディション面には不安が残る。

　さらに、2026年のワールド・ベースボール・クラシックへのプエルトリコ代表としての出場を辞退。回復と調整を最優先する姿勢が窺える一方、来季開幕は出遅れる可能性もある。

　25年のレギュラーシーズン成績は93試合で10本塁打、35打点、打率.203、出塁率.255、OPS.621。数字面では伸び悩んだものの、勝負強さと経験値は依然としてドジャースにとって魅力的な要素だ。

　再契約の行方は、回復状況と起用法の見通しが大きな判断材料となる。戦力としての現実的な役割とチームへの精神的支柱としての価値。その両面を見極めながら、ドジャースは慎重に決断の時を待っている。

構成●THE DIGEST編集部

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