11月28日に行われたオリックスの新入団会見で、育成4位指名の左腕・渡邊一生は「004」のユニフォームに袖を通し、力強い言葉を語った。
「実際ユニフォームに袖を通してみていい経験ができました。逆に育成から始まったので、これ以上落ちることないと思いますし、ある意味いいスタートなんじゃないかなって。"初心を忘れない"。やっぱりこの3桁(004)の数字のユニフォームっていうのは、確かにこれから先もずっと自分の中に残るものだと思うので、その点も踏まえてしっかりやっていきたいと思います」
表情に悔しさはなく、堂々とした燃え上がる気迫が漂っていた。
とはいえ、ここまでの道のりは平坦ではない。ドラフト上位候補と言われ、本人も「1位で指名されたい」という思いを胸に過ごした仙台大時代。長い待ち時間の末、オリックス最後の最後、育成4位指名で名前を呼ばれた。
「安心もそうですし、とりあえず呼ばれて良かったっていうのと、4年間頑張ってきたものとか思い出が、フラッシュバックしたっていうか、そういうのもあって」
指名後は涙を流しながら会見に挑んだ。「育成4位という順位ではあったんですけど、まず指名されたことの安心感っていうのがすごいあったので、それも含めて頑張っていきたい」。不安と安心感、彼の等身大の"実感"が出た指名会見だった。 大学では故障と手術に苦しんだ。3年生の11月には、左肘のクリーニング手術と胸郭出口症候群の手術を同時に実施。第一肋骨切除も含む大手術は5時間に及んだ。4年時には肩痛にも襲われた。
「春終わったあたりぐらいから痛くなって、そこから治らず(リーグ戦)最後まで行ってしまった」と振り返る。それでも今は「まったく問題ないです。今は良くなっているんですけど、逆に良くなってるからこそ、一旦落ち着かせて、自分の中でいったん線引きして、ゆっくりゆっくり」。無理にギアを上げず、焦らずに身体と向き合う姿勢を見せる。
特殊な経歴も彼を形づくった大きな要素だ。日大藤沢高を2年秋で中退し、野球に集中するため通信制の日本航空高へ。クラブチーム・BBCスカイホークス(現GXAスカイホークス)で腕を磨いた。
「自分で考えて練習できるっていう点も含めてそうですし。基本的に自分で考えることができてるので、すごいいいことなのかなと」。ハキハキ話す言葉には、型にはまらない行動力と、自己判断で道を切り拓いてきた"強さ"がにじむ。
投手としての魅力は確かなものだ。ストレートの最速は153キロ。アベレージ148キロの球威に、同じ腕の振りから投げ込む落差のあるチェンジアップが最大の武器。スライダー、カーブ、スプリットと変化球も多彩だ。
「150キロ投げられる投手としては変わらずやっていきたいと思っているんですけど、伸ばしていきたいのはよりチームに貢献できるように、コントロールを磨いていきたいです。調子がいい時にコーナーに投げれるっていうのはいいんですけど、アマチュア相手とプロ野球選手相手にコーナー投げるのはまったく別物だと思っているので」
「実際ユニフォームに袖を通してみていい経験ができました。逆に育成から始まったので、これ以上落ちることないと思いますし、ある意味いいスタートなんじゃないかなって。"初心を忘れない"。やっぱりこの3桁(004)の数字のユニフォームっていうのは、確かにこれから先もずっと自分の中に残るものだと思うので、その点も踏まえてしっかりやっていきたいと思います」
表情に悔しさはなく、堂々とした燃え上がる気迫が漂っていた。
とはいえ、ここまでの道のりは平坦ではない。ドラフト上位候補と言われ、本人も「1位で指名されたい」という思いを胸に過ごした仙台大時代。長い待ち時間の末、オリックス最後の最後、育成4位指名で名前を呼ばれた。
「安心もそうですし、とりあえず呼ばれて良かったっていうのと、4年間頑張ってきたものとか思い出が、フラッシュバックしたっていうか、そういうのもあって」
指名後は涙を流しながら会見に挑んだ。「育成4位という順位ではあったんですけど、まず指名されたことの安心感っていうのがすごいあったので、それも含めて頑張っていきたい」。不安と安心感、彼の等身大の"実感"が出た指名会見だった。 大学では故障と手術に苦しんだ。3年生の11月には、左肘のクリーニング手術と胸郭出口症候群の手術を同時に実施。第一肋骨切除も含む大手術は5時間に及んだ。4年時には肩痛にも襲われた。
「春終わったあたりぐらいから痛くなって、そこから治らず(リーグ戦)最後まで行ってしまった」と振り返る。それでも今は「まったく問題ないです。今は良くなっているんですけど、逆に良くなってるからこそ、一旦落ち着かせて、自分の中でいったん線引きして、ゆっくりゆっくり」。無理にギアを上げず、焦らずに身体と向き合う姿勢を見せる。
特殊な経歴も彼を形づくった大きな要素だ。日大藤沢高を2年秋で中退し、野球に集中するため通信制の日本航空高へ。クラブチーム・BBCスカイホークス(現GXAスカイホークス)で腕を磨いた。
「自分で考えて練習できるっていう点も含めてそうですし。基本的に自分で考えることができてるので、すごいいいことなのかなと」。ハキハキ話す言葉には、型にはまらない行動力と、自己判断で道を切り拓いてきた"強さ"がにじむ。
投手としての魅力は確かなものだ。ストレートの最速は153キロ。アベレージ148キロの球威に、同じ腕の振りから投げ込む落差のあるチェンジアップが最大の武器。スライダー、カーブ、スプリットと変化球も多彩だ。
「150キロ投げられる投手としては変わらずやっていきたいと思っているんですけど、伸ばしていきたいのはよりチームに貢献できるように、コントロールを磨いていきたいです。調子がいい時にコーナーに投げれるっていうのはいいんですけど、アマチュア相手とプロ野球選手相手にコーナー投げるのはまったく別物だと思っているので」
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