ロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェントとなっているエバン・フィリップスの去就が注目されている。

　かつての守護神であるフィリップスは、2025年５月上旬に右腕の違和感を訴えて負傷者リスト入りし、６月に右肘の尺側側副靱帯再建術（トミー・ジョン手術）を受けた。この結果、今季わずか７試合の登板（1セーブ、2ホールド）で終え、現在はリハビリの過程にある。
  　この状況について、地元メディア『Dodgers Nation』は「通常のトミー・ジョン手術からの回復プロセスを踏まえると、実戦復帰は６月～７月頃になる見込み」と分析。そのうえで「状況次第ではシーズン中盤での再契約の可能性も残されている」と、古巣復帰の可能性を示唆した。

　フィリップスは１年契約を視野に入れており、今季は自らに賭ける形で復帰を目指し、27年の市場で長期契約を狙う意向とされる。ドジャースでの通算成績は201試合で45セーブ、36ホールド、防御率2.22という優れた実績を誇るだけに、復活への意欲も強いと見られている。

　一方で、ブルペン強化を図る複数球団が関心を示しているとされ、他球団が正式オファーに動けば争奪戦になる可能性もある。フィリップスが東海岸出身である点から、ボストン・レッドソックスなど地元寄りの球団も候補に挙がっており、復帰先はドジャースに限定されていない状況だ。

　術後の回復が順調に進むかが今後の鍵となるが、複数の選択肢が同時進行しており、今後の動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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