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東京五輪の1年延期で各国とも代表選手の変更必至。メジャーの超有望株が見られなくなる?

宇根夏樹

2020.04.02

強打が魅力のフランコ。東京オリンピックでその雄姿を見られる可能性があったが、今回の延期でそれも難しくなった。(C)Getty Images

強打が魅力のフランコ。東京オリンピックでその雄姿を見られる可能性があったが、今回の延期でそれも難しくなった。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大により、今夏に行われる予定だった東京オリンピックは1年延期された。それに伴い、侍ジャパンの顔ぶれも多少変わるだろうが、アメリカ代表の場合、昨年11月のプレミア12とはまったく違うメンバーになりかねない。

 そもそも、プレミア12で4位に終わったアメリカは、オリンピックの出場権をまだ手にしていない。現時点では日本、韓国、メキシコ、イスラエルの出場が決まっていて、残るは2枠だ。アメリカは、こちらも延期されているアメリカ大陸予選で優勝するか、そこで2位か3位に入って台湾開催の最終予選で優勝しないと、オリンピックには出られない。

 プレミア12もそうだったように、次のオリンピックでもアメリカ代表は基本的にマイナーリーガーで構成される。銅メダルを獲得した2008年の北京五輪も同様だった。この時は当時サンディエゴ州立大にいたスティーブン・ストラスバーグ(現ワシントン・ナショナルズ)が選ばれ、また今回の東京大会にはオリックスのアダム・ジョーンズとブランドン・ディクソン(ディクソンはプレミア12に出場)が参加に意欲を示しているが、これらはあくまで例外だ。
 
 メジャーの試合に出場できる26人のアクティブ・ロースターにいる選手は、オリンピックに出られない。プレミア12に出場したプロスペクトがアクティブ・ロースターに名を連ねる、つまりメジャーに昇格している可能性は、当然ながら20年夏よりも21年夏の方が高くなる。

 そもそも、プレミア12のメンバーの中には、オリンピックが予定どおりに開催されても、出場が難しそうだった選手もいる。例えば、5ツール・プレーヤー候補として期待を集める外野手のジョー・アデル(ロサンゼルス・エンジェルス)がそうだ。アデルは昨年8月に2Aから3Aへ昇格し、今シーズン序盤のメジャーデビューが予定されていた。16年ドラフト全体3位指名の三塁手アレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)も同様だ。
 

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