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MLB

有原航平、西川遥輝がメジャー挑戦の意向。有原には早くも“先輩・大谷”のエンジェルスが興味?

SLUGGER編集部

2020.11.10

日本ハムから主力がまたも流出か。有原(上)と西川(下)がメジャー挑戦を決意。有原には大谷(左)所属のエンジェルスが獲得へ? 写真:徳原隆元(有原&西川)、Getty Images

日本ハムから主力がまたも流出か。有原(上)と西川(下)がメジャー挑戦を決意。有原には大谷(左)所属のエンジェルスが獲得へ? 写真:徳原隆元(有原&西川)、Getty Images

 パ・リーグは9日、レギュラーシーズン全日程が終了。各タイトルホルダーが決まる中、日本ハムでは驚き、いや“既定路線”とも言える情報が飛び出した。

 先発右腕の有原航平(28歳)、俊足外野手の西川遥輝(28歳)が今オフに、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を球団に申し入れる意志を固めたという。両者は昨オフの契約更改の時に、「早ければ2020年オフ」と示唆していたが、“有言実行”となった形だ。

 有原の今季成績は20先発で8勝9敗、防御率3.46、3完投、奪三振率7.19、与四球率2.04。一方の西川は115試合で打率.306、5本塁打、出塁率.430、OPS.825、42盗塁。有原に関してはリーグ1位の15勝、WHIP0.92を記録した前年から成績が下降したものの、メジャー挑戦に強い想いがあるようだ。西川も盗塁王こそ逃したものの、圧巻の選球眼を発揮して打撃成績はキャリアハイとも言える数字で、タイミングとしては納得できるものがある。

 では、果たして両者の“需要”はどれだけあるのだろうか。コロナ禍で60試合しか行われなかったメジャーリーグは多額の赤字を計上し、大物FA選手でも交渉は難航する可能性が高いと言われている。その中で、メジャーの実績がない選手に対してどれだけの契約金を用意できるかは不透明と言えるだろう。もっとも、「資質」が評価されれば別で、まだ去就を明かしていない菅野智之(巨人)には複数の媒体が契約予想の記事を寄稿している。

 そして、渡米への強い意志を見せた有原に関する興味深い情報もあった。メジャー情報サイト『FANSIDED』のダニエル・プレシアード氏は2日、「エンジェルスは日本人スーパースター、ショウヘイ・オオタニの元チームメイトに興味を示すかもしれない」というタイトルの記事を寄稿。その中で、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスが有原獲得に動き出すかもしれないと述べている。
 
 同氏はまず、この時点で有原と西川がポスティングされるかもしれないという情報から、「エンジェルスは外野手の補強の必要はないけれども、コウヘイ・アリハラには興味を示す可能性がある」と指摘。「アリハラのNPBでのキャリアは当初荒れたものだったが、時間を重ねて流れを変え、2019年以降は防御率2.91を記録している。彼への大きな注目は若さ(現在28歳)だけでなく、ショウヘイと同じチームでローテーションを組んでいた事実も関係している」という。

 同氏はまた、過去のスカウティング・レポートから「アリハラはメジャーにおいて完全なディファレンス・メーカーにはならないだろうが、投手陣の層を厚くしたいエンジェルスのようなチームに適う存在」とも言及した。

 確かに今オフの有力FA先発投手の多くが30歳以上を超えていることは有原に対して大きく有利になりそうで、先発陣の防御率が両リーグワースト2位の5.52と大崩壊しているエンジェルスからしたら、“大きな”補強になるのは間違いない。

 有原と大谷は日本ハム時代では何度も仲睦まじい姿を度々見せていて、「大谷と一緒にゲームしたりするんですが 『有原さん本当、大事なところで勝てないすよね』 みたいなことを、僕が連敗して落ち込んでいる時にも言ってくるんですよ」という冗談が言える仲でもある。有原いわく、「そういうところがかわいい」らしく、新しい環境に溶け込む上で良く知る“先輩”の存在はプラスになるだろうし、今季不振だった大谷の精神面を考えてもメリットになるかもしれない。

 いずれにせよ、ポスティングは球団の権利であり、有原と西川のメジャー移籍が可能になったわけではない。それでも、過去2年間の日本ハムの先発陣を支えた有原は、それなりに注目を集めそうである。

構成●SLUGGER編集部

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