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プロ野球

「異常だ」元阪神の呉昇桓が39歳で驚異のセーブ王に! いまだ衰えぬ投球に韓国メディアも啞然「この男に限界はないのか」

THE DIGEST編集部

2021.11.03

阪神時代には「ヒョン(アニキの意)」の愛称で親しまれた呉昇桓。その絶大なるカリスマ性は、いまなお健在だ。(C)Getty Images

阪神時代には「ヒョン(アニキの意)」の愛称で親しまれた呉昇桓。その絶大なるカリスマ性は、いまなお健在だ。(C)Getty Images

 大ベテランクローザーの存在に韓国球界が沸いている。

 現地時間11月1日に韓国プロ野球はレギュラーシーズンが終了し、個人タイトルも出揃った。今季も名手たちが居並ぶなかで、ひと際注目を集めているのが、セーブ王に輝いた呉昇桓(オ・スンファン)だ。
【動画】全盛期はもっと凄かったオ・スンファンの『石直球』! 韓国ファン熱狂のハイライト

 阪神タイガース時代に虎党を唸らせた“石直球”は健在だった。日米韓通算461セーブの大偉業を達成した今季の呉昇桓は、40歳を目前にしているとは思えない抜群の安定感を発揮。防御率2.08で、セーブ数は44を数えた。ちなみに39歳でのセーブ王は、韓国球界では2013年の孫勝洛(ソン・スンラク、当時31歳6か月と10日)を超える史上最高齢の偉業である。

 呉昇桓の衰えを感じさせない堂々たる投球には、韓国メディアも驚きを隠さない。地元ポータルサイト『MK』は「ベテランは死ななかったし、消えもしなかった。全盛期を越えたと思われた男は金字塔を打ち立てた」と絶賛した。

「オ・スンファンは、おそらく韓国球界で史上最高のクローザーだ。彼は2006年に史上最年少でのシーズン40セーブを成し遂げたが、今季に史上最高齢での40セーブ記録も作り、誰も破れないであろう大記録を作った。この男に限界はないのか」
 
 衰え知らずの彼の名は、当然、レギュラーシーズンのMVP候補にも挙がる。韓国メディア『MSN』は、「今年のMVP争いは激しい」と予想するレポート内で呉昇桓をリストアップ。その理由を次のように明かした。

「オ・スンファンは間違いなく有力候補だ。40歳になろうかというシーズンに44セーブを記録。KBO通算で40セーブを超えたのが8シーズン目と、彼にとってはごくごく当たり前の数字ではあるが、これは異常だ。円熟の年齢に差し掛かり、力だけに依存せず、熟練の技に基づいた投球でチームの勝利を文字通りセーブした。オ・スンファンは、野球が力だけの競技ではないことを証明した」

 生けるレジェンドといっても過言ではない呉昇桓は、はたしてMVPを受賞できるのか。注目の発表は、11月29日に行なわれる予定だ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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