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プロ野球

米国データ会社が選ぶ「真のプロ野球ゴールデン・グラブ」受賞者は? “あの”中田翔や西武期待のホープなど驚きの人選に

THE DIGEST編集部

2021.12.09

“真”のゴールデン・グラブに選ばれた選手とは? 源田(右上)、荻野(右下)、宗(左下)ら実際の選出と同じ者もいれば、愛斗(左上)のように過小評価な選手も栄誉にあずかった。写真:徳原隆元

“真”のゴールデン・グラブに選ばれた選手とは? 源田(右上)、荻野(右下)、宗(左下)ら実際の選出と同じ者もいれば、愛斗(左上)のように過小評価な選手も栄誉にあずかった。写真:徳原隆元

 アメリカのデータバンク『Sports Info Solutions』(SIS)は現地時間12月8日、NPBの『フィールディング・バイブル・アウォード』を発表した。同賞はメジャーで2006年に創設された守備表彰と同じ視点に立ち、専門家が各種データに基づいて純然たる守備力に秀でた選手を選出するもの。全チームから守備位置ごとに各一名が受賞する点など、ゴールドグラブと異なる点も少なくない。

 メジャーでは数年前から“本物”のゴールドグラブよりも、ある意味で格が上になった感もある『フィールディング・バイブル・アウォード』。SISは昨年にもプロ野球と韓国リーグKBO版も新設し、専門家とNPBとKBO全試合をトラッキングしているビデオスカウトらによる得票で守備のスペシャリストを独自に表彰している。果たして今季、選ばれたのが以下の選手たちだった。
 
<『SIS』選出NPBフィールディング・バイブル・アウォード>
【投手】柳裕也(中)☆
【捕手】中村悠平(ヤ)☆
【一塁】中田翔(巨)
【二塁】山田哲人(ヤ)
【三塁】宗佑磨(オ)☆
【遊撃】源田壮亮(西)☆
【左翼】荻野貴司(ロ)☆
【中堅】淺間大基(日)
【右翼】愛斗(西)
【マルチ】荻野貴司(ロ)☆
※☆=今季のゴールデン・グラブ受賞者

【動画】「ライトのアイト」が魅せるファインプレー! 本場データ会社もうっとり?
 実際に今季のゴールデン・グラブに輝いたのは、柳裕也(中日)、中村悠平(ヤクルト)、宗佑磨(オリックス)、源田壮亮(西武)、荻野貴司(ロッテ)の5名。萩野はマルチポジション(当該ポジションで出場イニングが70%未満が対象)での“二冠”に選ばれた格好だ。

 おそらく多くの人が驚いた選出と思われるのが、中田翔(巨人)と愛斗(西武)ではないか。中田は今季途中に不祥事もあって日本ハムから移籍。印象面は悪くなったけれども、同社の測定するデータでは随一の一塁守備を誇ったようで、通算4回のゴールデン・グラブは伊達じゃないといった形か。中田のような途中移籍組も救えるのが、『フィールディング・バイブル・アウォード』の特徴と言えるだろう。

 愛斗はゴールデン・グラブでの得票はわずか6にとどまったが、同社測定の守備防御点DRS(守備でどれだけ多くの失点を阻止したか)14は右翼で堂々トップだったという。実際、今季は数々のファインプレーを見せていたことを考えれば、なるほど納得の部分も大きい。もっとも、NPBのゴールデン・グラブは打撃成績など他のファクターを加味される傾向にあり、打率.219、OPS.642に終わったことが票の伸び悩みにつながったか。

 ちなみに、DRS全ポジショントップは源田壮亮(西武)の22。今季メジャー最高のDRSを記録したのが同じ遊撃手のカルロス・コレア(20)だったことから、同社も源田の驚異的なディフェンス力に「NPBで最も際立った守備選手」と最敬礼している。

構成●THE DIGEST編集部

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