専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

広い守備範囲と柔らかいグラブさばき。ロッテのルーキー・小川龍成が「源田を超える日」<SLUGGER>

村岡範子

2021.09.27

打撃が課題とされているが、フレッシュ・オールスターでは三塁打を放った小川。今後の活躍が注目される。写真:産経新聞社

打撃が課題とされているが、フレッシュ・オールスターでは三塁打を放った小川。今後の活躍が注目される。写真:産経新聞社

 今年のオープン戦で、華麗な守備に思わず目を奪われたルーキーがいた。国学院大からドラフト3位指名でロッテに入団した小川龍成だ。

 ルーキー離れした広い守備範囲と、柔らかくスムースなグラブさばき。加えて、50メートル5秒9の俊足を生かしてオープン戦で5盗塁を決めるなど、途中出場が多い中で大いに存在をアピールした。

「初めてのことだったので、頭がいっぱいというか、必死になってやってた感じです。打率もそこまで高くはない(.238)と思うんですけど、ある程度結果も残しつつできたかなと思います」と本人も手応えはあったようで、開幕一軍は確実かと思われた。

 しかし、3月19日の試合でスライディングした際にヒザを痛め途中交代。開幕はファームで迎えた。

 それでも、小川はそのことも前向きに捉えていた。「自分のケア不足であったり、力不足という部分が大きかったのでそこを反省しつつ、復帰してからはファームでどんどん力をつけて技術的にレベルアップしていこうという気持ちになったので、うまく切り替えられたなと思います」。
 
 リハビリ期間も前向きに過ごし、多くの収穫を得た。「下半身の筋力アップや使い方など、トレーナーさんと話し合って、今後同じようなことがないようにとリハビリしていました。新しい知識やいろんなトレーニング方法を教えていただいて、今に活かせてるんじゃないかなと思います」。

 4月20日の楽天戦のファーム公式戦で実戦復帰。その後、打撃では「特にバッティングで、福浦(和也二軍ヘッド兼打撃コーチ)さんと話をして、今までは手だけで打っている感じのバッティングで弱い打球が多かったんですけど、下半身主導のバッティングっていうのを身に着けられるように」意識して変えようとしていたという。

 7月11日に一軍昇格。オールスター前に出場機会を得ることはできなかったが、ファームでの努力が結果に結びつく出来事があった。15日に行なわれたフレッシュ・オールスターゲームで、8回にフェンス直撃のタイムリー三塁打を放ち、優秀選手賞を獲得したのだ。

「楽しかったです。いろんなチームの選手と交流持ったりできたのですごく楽しかったです。ヤクルトの元山(飛優)と西武の渡部(健人)は大学の時からずっと知っていたので、その2人とはずっと話をしてました」
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号