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大谷翔平、179キロライナーに見た“復調気配”! 最終回の澤村拓一とのメジャー初対決はスプリットに空振り三振

THE DIGEST編集部

2022.05.04

序盤戦は良い当たりを飛ばしていた大谷。そんな偉才を前にレッドソックスベンチは、座して待つことはなかった。(C)Getty Images

序盤戦は良い当たりを飛ばしていた大谷。そんな偉才を前にレッドソックスベンチは、座して待つことはなかった。(C)Getty Images

 現地時間5月3日、ロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたボストン・レッドソックス戦に「3番・DH」で先発出場。4打数1安打を記録した。

 この日のレッドソックス先発はマイケル・ワカ。2015年に17勝を挙げた実力派右腕を前にエンジェルス打線は、序盤から打たされる場面が目立ち、小気味よい投球を続けられる。そのなかで大谷は、タイミングのあった打撃を見せる。

 初回の第1打席はショートライナーに終わったものの、打球速度111.5マイル(約179.4キロ)の当たりを放つと、4回の第2打席には84.8マイル(約136.4キロ)のチェンジアップをバットの先で巧みにとらえるセンター前ヒットを記録した。

 試合は4回裏にレッドソックスが先手を取る。エンジェルス先発のノア・シンダーガードからラファエル・デバースが先制のソロ本塁打を放つと、なおも1死一、三塁の局面でキケ・ヘルナンデスのサードゴロの間に1点を加点した。

 その後も好投する相手先発を前にエンジェルス打線は沈黙。反撃の糸口を見いだせないなかで、意外にもレッドソックスが動いた。
 
 6回表に2死無塁から2番のマイケル・トラウトがサードへの内野安打で出塁した時だった。ここまで球数も「60」と決して多くはなかったワカだったが、ランナーを出したタイミングで、次の打者が過去2打席で捉えていた大谷と見るや、レッドソックスベンチは投手交代を即決したのだ。

 ワカに代わってマウンドに送られたのは、力自慢のジェイク・ディークマン。高い空振り率を誇る左腕と対峙した大谷は、カウント1-2からインハイに食い込んできた95.3マイル(約153.3キロ)の2シームを打ちにいく。だが、高々と上がった打球は、力なくレフトへのフライに終わった。

 カードを通じて一番乗らせたくない大谷を前にした継投策が実ったレッドソックスは、7回裏にトレバー・ストーリーの犠牲フライで、8回裏にJ.D.マルティネスのソロ本塁打で、それぞれ1点ずつを加点する。

 レッドソックスは4点をリードした9回表に澤村拓一を投入。テイラー・ウォードとトラウトが凡退して迎えた2死無塁という場面で、大谷との対戦機会が巡ってくる。サムライによる注目のメジャー初対決は、カウント2-2から91.5マイル(約147.2キロ)のスプリットで、34歳の右腕に軍配が上がった。

 結局、敗れたエンジェルスは2試合連続の完封負け。いまだ首位はキープしているものの、チーム状況を悪化させないためにも、キーマンとなる大谷の復調が求められそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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