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大谷翔平と同様に“野球の神”に並んだジャッジはMVPにふさわしい? 打ちまくる怪物スラッガーに球界が傾く理由

THE DIGEST編集部

2022.08.01

本塁打を量産しているジャッジ。その千両役者ぶりには、賛辞が止まらない。(C)Getty Images

本塁打を量産しているジャッジ。その千両役者ぶりには、賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 怪物スラッガーが、打ちまくっている。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジだ。

 いまやジャッジの勢いは、ライバルたちが抗いようのないほどに凄まじい。103試合で42本塁打を放ち、打点91、長打率.676、OPS1.054。さらに後半戦が始まった直近11試合では、打率.436、9本塁打、長打率1.179、OPS1.711というハイアベレージ。そして、この間のwRC+(リーグの平均的な打者を100とした時に、どれだけ得点に貢献できたのかを示す。打者の総合的な打力を見る上でかなり有効な指標)は、「361」。無論、リーグ断トツトップである。

 となれば、必然的に高まってくるのが、アメリカン・リーグMVPの可能性だ。今季も開幕当初は大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がレースのポールポジションにいると目されてきたが、ここにきてジャッジ有利の見方は強まっている。地元紙『New York Post』の名物記者ジョン・ヘイマンにいたっては「もうくだらない、でっち上げられたような議論はやめにしよう。アーロン・ジャッジはアメリカン・リーグのMVPだ」と断言するほどだ。

 ヤンキースの地元紙でもあるヘイマンが推すのは、当然ではある。だが、今のジャッジは大谷と同様に歴史的な水準で打ち出しており、球界全体が考えを改めても何ら不思議ではない。

 そう思ってしまうほど、この量産ペースはやはり桁違いだ。先述のスタッツもさることながら、現時点のペースで打ち続けると、最終的な本数は67本になると予想される。これは元ヤンキースの主砲ロジャー・マリスが1961年に打ち立てたアメリカン・リーグ記録(61本)を大きく凌駕するものでもある。
 
 また、今季のジャッジは大谷と同様に“野球の神様”の記録も打ち立てている。現地時間7月30日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でシーズン10個目の盗塁を決めた際に、ベーブ・ルースが1921年に達成したシーズン100試合での39本塁打以上&2桁盗塁をやってのけたのである。

 二刀流をやっている大谷とは単純な比較はできない。だが、「ルース」をひとつの基準にするのであれば、ジャッジの打棒は十分にMVPに値すると言える。

 シーズン後半戦の熱気が増すなかで、ジャッジはどこまで打ち続けるのか。いずれにしても、大谷とのMVPレースが例年以上にハイレベルなものになるのは、間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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