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TJ手術明けの39歳バーランダーが二冠当確! 自己ベストの防御率1.75に現地記者も「信じられないシーズン」と脱帽

THE DIGEST編集部

2022.10.05

2年ぶりの復帰で驚異の二冠を達成したバーランダー。その歴史的快投には賛辞の声が届いている。(C)Getty Images

2年ぶりの復帰で驚異の二冠を達成したバーランダー。その歴史的快投には賛辞の声が届いている。(C)Getty Images

 老いてますます盛んなり、とはこの大投手のことを指すのだろう。

 アストロズのジャスティン・バーランダーは現地時間10月4日、本拠地で行われたフィリーズ戦に先発登板すると、5回を投げて被安打0、1四球10奪三振の好投で今季18勝目を手にした。

 明日がシーズン最終戦のため、リーグ2位に2勝差をつけていることから最多勝は確定。防御率1.75も次点のディラン・シーズ(ホワイトソックス)が登板しないことから更新不可能となり、2冠も当確な状況だ。また、防御率1.80以下でシーズンを終えた最年長投手は1908年のサイ・ヤングで41歳。バーランダーは彼に次ぐ高齢での達成となっている。

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 2020年の開幕戦で右ヒジを痛めたバーランダーはこの年1登板で終了。その後トミー・ジョン手術を受けて昨季を全休し、39歳で迎えた今季が実質2年ぶりの復帰となった。衰えの可能性を誰もが考えていた中、殿堂入り確実の右腕はその不安を一掃するピッチングを披露する。前半戦を12勝、防御率1.89で折り返すと、後半戦は故障で一時離脱したものの、6勝、防御率1.51とさらに調子を上げたのだった。

 この日も球団タイ記録の8者連続三振を奪い、通算奪三振数を3198としてマックス・シャーザー(メッツ)を抜き歴代12位に浮上。シーズン最終戦でまた一つ記録を打ち立てることになった。大ベテランの劇的な復活には賛辞の声がやまない。

 地元記者のマイケル・シュワーブ氏は「また信じられないシーズンを送った。18勝、防御率1.75、175投球回、183奪三振、WHIP0.83。これがTJ手術明け1年目でだ。サイ・ヤング賞も手にするだろう」と言えば、バーランダーの実弟にして『Fox Sports』のアナリストを務めるベン氏も「何てシーズンだ。TJ明けで2年間投げずにいたのに、兄さんは歴代有数のシーズンを披露した。ワーオ」と拍手を送っている。

 以前よりも三振を奪えなくなっているあたりは衰えなのかもしれないが、そのマイナス点を一切感じさせない今季のピッチング。バーランダーはこのオフにプレーヤー・オプションを行使すればFAになるが、その決断にも注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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