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プロ野球

【西武】開幕ローテに入るのは誰? 高橋光成、今井達也らが“元相棒”森友哉を仕留める「ニヤニヤしすぎって怒られました」

岩国誠

2023.03.02

対外試合で仕上がりの良さをアピールする3選手。左から今井、高橋、隅田。写真:岩国誠

対外試合で仕上がりの良さをアピールする3選手。左から今井、高橋、隅田。写真:岩国誠

 2月23日にキャンプを打ち上げ、対外試合をスタートさせた埼玉西武ライオンズは、2月28日から「宮崎ベースボールゲームズ」に参加。開幕戦の相手、オリックスにエース級の先発投手を次々登板させた。

 初戦の28日は、去年開幕直前の故障などで出遅れた今井達也が先発。1回1アウトを奪ったところで、昨年オフ、FAで西武からオリックスへ移籍した元同僚、森友哉と注目の初対決を迎えた。

 初球、外角へ155キロのストレートをボールゾーンへ投じる。「不思議な感覚がありましたが、丁寧に投げた」と振り返った今井は、以降スライダーを交えながら、かつての相棒を追い込むと、最後は低めも低めのスライダー。この試合初の三振を森から奪った。

 そこから4者連続三振を奪うと3回には、2アウト二塁と得点圏にランナーを置いて、森との2度目の対決。ここでも変化球中心で追い込むと、最後はスライダーで2打席連続空振り三振。3回50球、被安打1、6奪三振、無失点と、開幕戦の相手に対し、順調の仕上がりぶりを見せつけた。

 新外国人の3番・シュウィンデルはストレートで見逃し三振。4番マーウィン・ゴンザレスは変化球で空振り三振と、昨年メジャーの舞台でプレーしていた両選手をも圧倒した今井だが、「初対戦だったので、ボールの軌道とか、どういう変化をするのかとかわかっていなかったと思う。今後、何度も対戦があると思うので、気にしながら投げたい」と、浮かれる様子はなかった。
 
 4回からは、2年目左腕の隅田知一郎が登板。2イニング目となった5回には不運な内野安打と自らのワイルドピッチで2死二、三塁とピンチを招くも、1番・太田椋を145キロのストレートで一塁ゴロに打ち取るなど、3回40球、被安打1、2奪三振、無失点。こちらも上々の対外試合初登板を終え「真っ直ぐをしっかり投げつつも、変化球もバランスよく投げることができて良かった」と自身の投球に手応えを感じていた。

 2人の投球をチェックしたロッテ・南昌輝スカウトは「両投手とも去年よりフォームに力感がなく、ストレートの強さを感じた」とパワーアップした両投手を警戒。松井稼頭央監督も「非常に良かった」と満足気な表情で振り返った。
 
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