激闘を繰り広げた”戦友”が、21歳の剛腕にエールを送っている。

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンド第３戦で日本代表と対戦したチェコ代表のウィリー・エスカラが３月20日、自身のインスタグラムを更新。現地21日の準決勝メキシコ戦で先発登板する佐々木朗希に「Respect」とエールを送った。

　エスカラは日本戦で佐々木から4回に162キロの直球が足に直撃した。死球に悶絶して倒れ込むも、一塁へ行きダッシュする姿を見せて問題ないことをアピールすると、スタンドのファンから拍手が送られた。

　マウンドで帽子をとって謝罪していた佐々木だったが、後日に自ら購入したお菓子を持って、チェコの宿舎を訪ねて、同選手に直接謝罪。この行動にエスカラは、「あれ（デッドボール）はゲームの一部であり、その中で当ててしまうというのはよくある」としたうえで、「彼が謝罪し、僕が大丈夫かどうか確認しに来てくれたのは、本当に一流の振る舞いだった」とサプライズ的な謝罪に感激した。

　その後、自身のツイッターを更新。佐々木とのツーショットを引用し、「一流の振る舞いだ。他に言うことはない」と強調すると、「ありがとう、ロウキ。君はエリートの競争者でありながら、さらに人としても素晴らしい」と感謝のメッセージを送った。この２人の友情物語は、MLB公式サイトでも報じられるほど大きな反響を呼んだ。
  　メキシコとの運命の大一番を前に、エスカラは自身のインスタグラムに佐々木が訪ねてきた時に撮った２ショット写真と、日の丸とチェコ国旗が握手する絵文字を添えて「Respect」と投稿した。

　心温まるエールに、コメント欄には国外のファンから「マイアミで日本とロウキを応援してくれたら嬉しいな」「また日本に来てね」「チェコとの試合は感動したし、また対戦してほしいな」「心がほっこりする素敵な関係」と多くの声が寄せられている。

”令和の怪物”が、侍ジャパンを３大会ぶりの決勝へ導けるか。運命の大一番は、21歳の右腕に託された。

構成●THE DIGEST編集部

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