世界中がシビれた世紀のマッチアップは、日本が誇る“二刀流”大谷翔平に軍配が上がった。

　現地火曜日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の決勝戦が米マイアミで開催され、日本代表は宿敵・アメリカと対戦した。３対２とリードして迎えた９回裏、侍ジャパンのマウンドに上がったのは“リリーフ”大谷。２死走者なし、最後のバッターとなったのがアメリカの象徴にして主将、マイク・トラウトだった。

　大谷は160キロ超えのストレートを連発させると、フルカウントから伝家の宝刀である高速スライダーを繰り出し、空振り三振に仕留める。グローブとキャップを投げ捨てて歓喜を爆発させ、日本の14年ぶり３度目のWBC制覇を確定させた。

　試合後、テレビのフラッシュインタビューに応じたトラウトは「僕たちにとってはとても辛い夜だ」と悔しさを滲ませつつ、「大会を通して素晴らしいチャレンジだった。代表チームに参加した誰もが味わったことのない、鳥肌が立つような経験をしたと思う。また戻ってくるよ」と語り、３年後の2026年の開催が決まった次回大会でのリベンジを誓った。
  　大谷との直接対決にも触れ、「すべての野球ファンが観たかったと思う。この１か月半、そのことについての質問にずっと答えてきたんだ」と話し、「他の方法で終わると思っていたかい？」とインタビュアーに訊き返して笑みを浮かべた。

　そして、「彼は本当に厄介なものを持っていて、最後のはいい球だったね」と大谷の決め球を称え、「まあラウンド１は彼の勝ちってことだね」とコメント。さりげなく次回WBCでの再対決を望んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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