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侍ジャパン

大谷翔平はいかにして世界一になったのか? 韓国メディアが日本の育成法に目から鱗「あまりにかけ離れている」

THE DIGEST編集部

2023.04.01

WBC制覇に大きな貢献を果たした大谷。その活躍には韓国メディアからも賛辞が止まらない。(C)Getty Images

WBC制覇に大きな貢献を果たした大谷。その活躍には韓国メディアからも賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 日の丸を背負っての大活躍が、いまだ多くの賛辞と尊敬を集めている。去る3月21日(現地)に侍ジャパンの優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のそれだ。

 まさに獅子奮迅の働きぶりを披露し、日本のみならず世界を興奮させた。大会史上初めて“二刀流”で出場した大谷は、打者として打率.435、1本塁打、OPS1.345をマーク。決勝の救援登板を含む3試合(9.2回)に登板した投手としても、防御率1.86、WHIP0.72のハイアベレージを記録。文句なしの大会MVPにも選ばれていた。

 侍ジャパンにとって14年ぶりの戴冠劇に大きな貢献を果たした天才の活躍には、各国メディアが注目。大会が終了した今もなお反響が続いている。そうしたなかで、韓国の放送局『SBS』が特集記事を掲載。大谷がいかにして世界最高のアスリートになり得たかにクローズアップした。

 まず、同メディアは3大会連続で1次ラウンド敗退の憂き目にあった母国代表について、「今回のWBCは、依然として停滞している韓国野球の現実を露骨に示す悲劇の舞台となった」と、国内でネガティブな意見が噴出している現状をふまえて冷静に分析。そのうえで「この『惨事』をきっかけに韓国野球を根本的に見直そうという声が高まっている」とし、世界一となった日本球界との差を訴えた。
 
「韓国の野球界にある固定観念がいかに現実とかけ離れたものであるか。一部の野球人の主張は、彼らが『理想型』として考える日本野球の現状ともあまりにもかけ離れている。日本は私たちが、いまだ着手していない『野球の近代化』『健全な大人を育成するシステムの構築』に動き始めている。その象徴的な選手が大谷だ」

 また、同メディアは、日本ハム時代から大谷の育成に尽力した栗山英樹監督が、「常に人間力を問い続けていた。球界全体が二刀流に反対したなかで根強く育て、そして可能性を信じ続けた」と言及。そして、同局でWBCの解説を務めた元ソフトバンクのイ・デホ氏のコメントを紹介しつつ、次のようにまとめている。

「イ・デホ氏は栗山監督と東京ドームで会った際に『本当に素晴らしい人で、何よりも尊敬する監督だ』と語っていた。そんな監督の教えを受けた大谷は、飛躍的に成長した。目標へのひたむきな努力、野球に対する真摯な姿勢、研究と実践、チームへの献身、そして今までにいなかった人格者となった」

 ひとりのスターである前に、何よりもひとりの人間として律するべき――。同メディアはWBCを経て、天才を生み出した日本、ひいては栗山監督の育成法こそが、停滞している国内野球全体の成長に繋がると考えたようである。

構成●THE DIGEST編集部

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