専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

大谷争奪戦不参加は山本獲得のため?メッツの大富豪オーナーが描くチーム再建の「青写真」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.13

メッツのコーエン・オーナー。今オフ最大のターゲットは最初から大谷ではなく山本だった!?(C)Getty Images

メッツのコーエン・オーナー。今オフ最大のターゲットは最初から大谷ではなく山本だった!?(C)Getty Images

 クロスタウン・ライバルのヤンキースはホアン・ソトを、同じナ・リーグに所属するドジャースは大谷翔平を獲得した。にもかかわらず、球界で最も豊富な資金力を誇るはずのメッツは、ここまで静かなオフシーズンを送っている。

【関連記事】ヤンキース、ドジャースよりメッツ、ジャイアンツを選ぶべき?球場の特性から考える「山本由伸と好相性のチーム」<SLUGGER>

 そもそも、メッツはソト争奪戦にも、(一時は移籍先候補に挙げられていたにもかかわらず)大谷争奪戦にも本格的には加わっていなかった。一体これはどうしてなのか?

 ヒントは、今夏にマックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーをトレードで放出した際にビリー・エプラーGM(当時)が語ったとされるコメントにある。「2024年は橋渡しの年になる」というのがそれだ。

 2021年のコーエン・オーナー就任以降、怒濤の勢いで大補強を続けていたメッツだが、今季は開幕から低迷。7月のトレード市場でシャーザー、バーランダーら投打の主力を放出してチーム再構築に着手せざるを得なくなった。
 オーナーがその気になれば、ドジャースと同じように大谷獲得のために総額7億ドルを費やすことはできただろう。だが、そもそも大谷一人を獲得しただけでチームを再浮上させることは不可能だ。しかも、このオフの最大の補強ポイントは投手陣。今のメッツに最も必要なのは、25年以降も活躍が期待される若きエースだ。

 このオフの市場で、その条件をクリアしている投手と言えば、山本由伸をおいて他にいない。現在25歳で、今後5年間がまさに全盛期。ただ、日本球界No.1投手と言えども、メジャー1年目はさまざまな困難に直面する可能性もある。本格化は2年目以降と考えれば、球団の再建ビジョンとも合致する。

 だからメッツは、大谷にはあえて目を向けずに山本に照準を絞ってきた。それだけに、クロスタウンライバルのヤンキースや大谷獲得に成功したドジャース、レッドソックス、ブルージェイズといったチームに、何としても勝たなければならないのだ。

構成●SLUGGER編集部

【関連記事】大谷翔平の移籍決定でついに今オフの市場が動き出す「次に決まる大物5人の移籍先」を米紙予想「山本由伸はメッツ」

【関連記事】「史上2人目の両リーグMVP」だけじゃない!打者・大谷が新天地ドジャース1年目で射程に捉える「3つの大記録」<SLUGGER>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号