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「世界で最も稼ぐアスリート」大谷翔平のドジャース入団会見を英BBCが異例の報道!『年俸後払い』を提案した“気遣い”に注視

THE DIGEST編集部

2023.12.16

ドジャース入団会見に臨んだ大谷(右)。球団オーナーのウォルター氏(左)と記念撮影に応じた。(C)Getty Images

ドジャース入団会見に臨んだ大谷(右)。球団オーナーのウォルター氏(左)と記念撮影に応じた。(C)Getty Images

 球界スーパースターの所信表明は、野球が一般的なスポーツではない欧州でも反響を呼んでいる。

 現地12月14日、大谷翔平がロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで入団会見に臨んだ。

 プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1014億円)の超大型契約を結んだスーパースターは爽やかなスーツ姿に、チームカラーであるブルーのネクタイを締めて登場。背番号「17」の真新しいユニホームに袖を通し、ドジャースのキャップを被ると少年のような笑顔を見せた。

 正式に名門球団の一員になった大谷は「明確な勝利を目指すビジョンと豊富な球団の歴史を持つ、このロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを心より嬉しく思うと同時に、今すごく興奮している」と喜びを表した。

 最終的にドジャース入りを決断した決め手については、「どれがひとつというわけではなくて、交渉させて頂いたすべての球団の皆さんと話をさせて頂いて、本当にどの球団も素晴らしかったですし……ただ、いくら誘いを頂いてもイエスと答えられる球団はひとつしかないので、最終的には自分がここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った」と語る。

 会見終盤には「勝つことが、僕にとって今一番大事なこと」と言うように自身初のプレーオフ進出、そして悲願のワールドシリーズ制覇に向けて最も近いチームを選んだと言っても過言ではない。
 
 破格な契約額はサッカー界を代表するスーパースター、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをも超えた。ゆえに、名実ともに大谷は「世界で最も稼ぐアスリート」として君臨した。

 そんな偉才の門出に注目したのは、なにも日米メディアだけではない。英公共放送局『BBC』は、ドジャースと歴史的な契約を結んだ大谷の入団会見について報道。球界を代表するスーパースターが、契約額のうち97%にあたる6億8000万ドル(約986億円)を「後払い」にするという異例な形式を選択したことに関心を寄せている。

 同メディアは、「ショウヘイ・オオタニがドジャースとの記録的な契約の大半を延期するという決断は、メジャーリーグの成功に貢献するためだ」と断言。「彼は2034年まで年俸200万ドル(約160万ポンド)を手にし、2043年までは年俸6800万ドル(約5400万ポンド)となる。この契約により、ドジャースはMLBのサラリーキャップ規定でより多くの年俸を手にすることになる」と指摘する。

 そうしたうえで、大谷がチームの『ぜいたく税』回避に大きく貢献したことで、さらなる補強に乗り出すことが可能だと説明している。
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