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プロ野球

オリックスのドラフト3、152キロ左腕の東松快征が秘める野望――「日本人初のサイ・ヤング賞を獲りたい」

THE DIGEST編集部

2023.12.24

甲子園出場こそないものの、ストレートの力強さから素材をこう評価されている東松。果たして将来はどんな投手になるのだろうか。写真:野口航志

甲子園出場こそないものの、ストレートの力強さから素材をこう評価されている東松。果たして将来はどんな投手になるのだろうか。写真:野口航志

 オリックスは2023年のドラフト3位で、享栄高から左腕の東松快征を獲得した。担当した下山真二スカウトは「打者を圧倒する最速152キロの力強いストレートは逸品で、ファンを引き付ける愛嬌のある人間性も魅力。将来的には、チームのローテーション候補としての活躍が期待される本格派左腕」と期待を寄せる。

 11月17日に仮契約を終えた際、東松は「素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。オリックスは勢いのあるチームで、とても雰囲気のいいチームという印象です。その一員になれるということに今はとてもワクワクしています。自分の持ち味でもある強いストレートを活かして、将来的にはオリックスの絶対的なエースになりたいと思っています。自分がチームを日本一にするんだとういう気持ちで、誰からも認められる選手になれるように頑張ります!」と決意表明。

 次いで30日に行われた入団会見で、背番号48が与えられた左腕は「すごく楽しみな気持ちです。少しでも早く一軍で投げたいという思い。一番の持ち味はストレートだと思うので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです」と繰り返し直球への自信を強調。目標とする投手は「山下舜平大投手です。160キロのストレートとカーブの2球種で一軍バッターを圧倒している姿を何度も見て、自分もあのような球を投げたいと思うようになりました」と今季の新人王の名前を挙げた。
 
 さらに将来の目標を問われると、「サイ・ヤング賞です。まずは、山本由伸投手(現ドジャース)のようなオリックスのエースになって、中嶋監督を胴上げできるような投手になりたいです。少しでも早く京セラドーム大阪のマウンドで投げられるようにこれから頑張ります。たくさんのファンに応援してもらえる選手になりたい」と、メジャー志向であることも明言している。

 オリックスは今年のドラフトで、1位から4位まですべて高校生を指名。同級生の存在は「刺激になる」という。「堀(柊那)とは、合宿の時から一緒に遊んでたりしてたり仲が良かったんで。横山(聖哉)とか、河内(康介)も、実際会ったばっかりなんですけど、すごいフレンドリーで、すごい積極的に喋ってくれたり、夜とか(大阪の街を)一緒にちょっと歩いたりていうのもしてきたんで、入寮するのが楽しみです」と早くも同期の絆が芽生えつつあるようだ。

 サイ・ヤング賞を目標にするようになったことに関しては「ダルビッシュ(有)投手(パドレス)がサイ・ヤング賞を獲れそうだったみたいな年に、たまたまテレビで見て、 すごい興味が沸いて調べているうちに、すごいピッチャーしか獲れないタイトルだと思ったので、 それを獲ってやろうと。日本人の方はまだ取られてる方いないと思うんで、そこで自分が最初に獲りたい。でも、山本由伸投手が先にメジャーへ行かれたんで、山本投手が獲られたら2番目っていうことなんですけど、自分が初になれるように頑張ります」と述べている。楽天から同じくドラフト3位で指名された東海大菅生高の日當直喜とは交流があり、指名後に連絡を取り合ったそうだ。日當も将来の目標をメジャーに定めており、いずれ行われるであろう2人の対戦にも注目していきたい。

取材・文⚫︎THE DIGEST取材班
 

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