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プロ野球

オリックスのドラ5高島泰都は準硬式出身。「チェンジアップが自分の生命線」!

THE DIGEST編集部

2023.12.25

凛々しい顔立ちが特徴の髙島は緩急自在の右腕。アマチュア時代は先発として試合を作る能力に定評があった。写真:野口航志

凛々しい顔立ちが特徴の髙島は緩急自在の右腕。アマチュア時代は先発として試合を作る能力に定評があった。写真:野口航志

 オリックスは2023年のドラフトで、滝川西高→明治大(準硬式野球部)を経て、社会人の王子に所属していた高島泰都を5位で指名した。高島を担当した下山真二スカウトは「大学時代は準硬式野球部に所属。MAX150キロのストレートと、チェンジアップを巧みに操る、ゲームメイク能力に長けた即戦力右腕」と試合を作る力を評価している。

 11月16日に仮契約を終えた後には、「プロの世界に入るという実感が強くなりました。先発として試合を作るのはもちろんのこと、どの場面でも投げられるのが自分の強みだと思っています。プロの世界で一年でも長くプレーし、子供たちに夢を与えられるような選手になっていきたいです。リーグ3連覇しているバファローズに入ることができてとても光栄ですが、その分、競争も激しいと思うので、こらからより一層頑張っていきます」と投手として役割にはこだわらないと話していた。

 背番号は今季まで宇田川優希が背負っていた96が与えられる。30日の入団会見では、「プロ野球の世界に入った実感がわいてきています。ストレートや変化球など、いろんな球種でバッターを打ち取っていくスタイルです。先発、中継ぎ、抑え、どこも社会人でやってきて、どこでもいけるという評価をしていただきました。どの役割でも自分の持ち味をしっかり出して、自分の役割をまっとうしたいです」と改めて先発でもリリーフでも全力を尽くすことを口にした。対戦してみたいバッターとして「同い年の清宮幸太郎選手(日本ハム)や安田尚憲選手(ロッテ)です。先にプロの世界に入って活躍している選手と対戦してみたい」と同世代との対決を楽しみにしているという。
 
 明治大では準硬式野球部でプレーしていたが、「高校時代は2番手のピッチャーだったんで、これ以上硬式でやっても通用しないと思っていたので、楽しく野球をやりたいと準硬式を選びました。(大学時代は)社会人を目指してやってたっていういうのもあるんですけど、社会人からを得て、プロに入ろうっていう気持ちは、大学4年の最後から持ちながらやってました」と、プロ入りへ気持ちが変わっていった経緯について話した。待望のプロ入りには「小さい頃はもちろんプロ野球選手目指してやってましたけど、だんだん薄れていく中で もう1回現実味が沸いて。こうしてドラフトを選んでいただいたので、夢が叶ったというか、そういう気持ちでいっぱい」と目を輝かせた。

 背番号96の重みには、「宇田川投手みたいに、豪速球があるわけでも、すごいフォークがあるわけでもないんですけど、 やっぱ自分の持ち味を生かして、宇田川選手のようにブルペン陣を支えていけたらいいなと思います」とコメント。即戦力として期待されているだけに、まずはブルペンからという気持ちがあるようだ。

 決め球はチェンジアップ。「最初はツーシームを投げていたんですけど思うように落ちなくなって、チェンジアップにシフトチェンジしたら、それが社会人でも生きた。チェンジアップが自分の生命線でもあるので、いいボールを覚えたなと思う」と、準硬式を経験したからこそ習得したボールだという。準硬式を経てからでも、プロの舞台で成功できるという前例を築いていきたい。

取材・文⚫︎THE DIGEST取材班
 

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