「目玉中の目玉」だった大谷翔平と山本由伸がいずれもドジャースと契約し、２人の動向待ちだったＦＡ市場がいよいよ本格的に動くことが予想される。中でも注目の６人の選手の最新の動向をまとめてみよう。

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●コディ・ベリンジャー
【契約相場】
７年１億6000万ドル～７年２億1000万ドル
【獲得候補球団】
カブス
ブルージェイズ

　オフに突入した時点ではヤンキースやジャイアンツが最有力候補に挙げられていたが、前者はホアン・ソトとアレックス・バーデューゴ、後者はイ・ジョンフを獲得したことにより争奪戦から撤退。代わって今季所属していたカブスと、センターに空きがあるブルージェイズが有力候補に浮上してきた。

　ただ、両球団ともにベリンジャーが求めている総額２億ドル超の契約には及び腰の模様。現地22日にはブルージェイズがマイケル・Ａ・テイラーら他の選択肢を検討し始めているとの報道が出ていて、やや条件を下げてカブスと再契約するかもしれない。
  ●ブレイク・スネル
【契約相場】
５年１億8000万ドル～７年２億4500万ドル

【獲得候補球団】
ジャイアンツ
エンジェルス
レッドソックス

　両リーグでサイ・ヤング賞獲得という史上７人目の快挙を達成した左腕は、山本が消えた後のＦＡ市場では投手最大のビッグネーム。それだけにオファーを出す球団は多いとみられるが、中でも大谷、山本を逃したジャイアンツと、大谷に代わるエースを欲するエンジェルスが熱心に追いかけているようだ。

　本人は19年オフにスティーブン・ストラスバーグがナショナルズと結んだ７年２億4500万ドル級の契約を求めているようだが、故障の多さや制球難など不安材料も多く、そこまで高額のオファーを出す球団は果たしてあるのかどうか……。

●マット・チャップマン
【契約相場】
６年１億2700万ドル～６年１億5000万ドル

【獲得候補球団】
ブルージェイズ
ジャイアンツ
カブス

　もともと今オフの市場は三塁手が手薄な上、ゴールドグラブを４度受賞するなど守備はメジャー屈指、強打も魅力とあって接触する球団は多かった。12月上旬以降は大谷、山本待ちの状況もあって報道が止まっていたが、それ以前は今季在籍したブルージェイズが残留に向けて全力で動いていた他、スラッガーを求めるジャイアンツやカブスも熱心に勧誘していたようだ。今後争奪戦はますます激化するとみられ、チャップマンの求める総額１億5000万ドルの条件をどれだけ超えられるかがネックになりそうだ。