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プロ野球

“2軍調整拒否”して巨人を電撃退団→わずか11日後にヤンキースとマイナー契約のオドーアに米移籍サイトも疑問視。トレードマークの行方に注目も

THE DIGEST編集部

2024.04.08

パドレス時代のオドーアは立派な長いひげを蓄え、人気を集めた。(C) Getty Images

パドレス時代のオドーアは立派な長いひげを蓄え、人気を集めた。(C) Getty Images

 前代未聞の退団劇を巻き起こした元メジャーリーガーの去就が決まった。

 現地4月5日(日本時間6日)、巨人の新外国人として今季鳴り物入りで加入するも、開幕直前に電撃退団を発表したルーグネッド・オドーアがニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結ぶことが明らかになった。

 米紙『New York Post』の敏腕記者であるジョン・ヘイマン氏によると、巨人との1年契約を3月途中で解除し、米国に帰国したオドーアが2021年に所属したヤンキースに戻るとSNSに報告。7月1日以降にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付帯されていることも、併せて投稿された。

 この一報には、巨人ファンを中心に非難が噴出している。「ふざけんな!」「日本をなめてる」「マイナーも実質2軍では?」などと、ネットやSNS上では巨人退団後、電光石火の米マイナー契約に呆れる声が多く上がった。
 
 確かにファンから厳しく批判されても致し方ないほど、オドーアは巨人軍史上ワーストの退団劇を引き起こした。2月にメジャー通算178本塁打を誇るパワフルな打撃を売りに推定年俸2億円で巨人と契約を結び、大砲として期待されていたオドーアだったが、オープン戦は12試合に出場して34打数6安打。打率.176、本塁打・打点はともにゼロと散々な結果だった。

 そして、誰も予想しない最悪の事態が起きた。最後のオープン戦となった楽天戦後にオドーアは阿部慎之助監督から2軍での再調整を指示されたが、これを拒否。「米国に戻りたい」と突然申し出て、退団を主張してきたのだ。球団は翻意するように説得を続けたが元メジャーリーガーの決意は変わらず、結局球団は本人の意向を認めた。

 実は、オドーアのマイナー契約は現地メディアでも少なからず話題に上がっている。MLBの契約や移籍情報を専門に扱う『MLB Trade Rumors』はオドーアの移籍先を報じると、「彼がヤンキースでプレーするのは2度目だ。30歳の内野手は21年シーズンにブロンクス(ヤンキースの愛称)で過ごし、102試合に出場して打率.202、出塁率.286、長打率.379、15本塁打、39打点を残した。彼はMLB復帰を目指してプレーすることになる」と伝えている。

 しかし、「オドーアはキャリア初期のテキサス・レンジャーズ時代に30本塁打を3度記録しているが、現状は攻撃力がかなり落ちている」とパワーの衰えを鋭く指摘。今の実力では、メジャー復帰の道のりは並大抵ではないと厳しく言及している。
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