オリックスは中嶋聡監督が今シーズン限りで辞任を表明したことを受けて、早速後任人事に着手。10月9日に岸田護投手コーチの新監督就任を発表し、その2日後に監督就任会見を大阪市内の球団施設で行った。ヘッドコーチには水本勝己ヘッドが留任し、来シーズンの優勝に向けて岸田政権を支えていくことになりそうだ。
冒頭で「来年より監督の方を引き受けさせていただきました岸田です。よろしくお願いします」と挨拶をした岸田新監督は、現在の心境について「驚きと不安と、緊張と、今の率直な気持ちはそこです」とかなり緊張した面持ちで語った。引き受けた理由については「長くずっとオリックスひと筋でやってきて要請を受けましたので、なんとかチームのために力になれたらなという思いで引き受けました。オリックスしか僕は知りませんが、選手やコーチとして、チームをそれだけ長く見させていただきました。当然特別に思っていますし、恩のある球団だと思っていますので(引き受けた)」と述べた。
現役生活は14年、コーチでは5年とさまざまな指揮官を見てきた岸田新監督は、「いろいろな監督のもとでやらせてもらって、その時々によって考え方だったり影響だったりを数多く受けてきて、だからこそ今があるなと思っています。やはりプロ野球というのはお客さんに見てもらう商売だと思っています。熱い気持ちをフィールドで見せていくことが最大の仕事だと選手の時から思っていました」と語る。これまでの経験を生かしつつ、全員野球を心がけていく。
今季、チームはリーグ3連覇から一転してまさかの5位と低迷してしまったが、「やはり中嶋監督も言っていたような慣れという部分は、選手に限らずコーチ陣にもあったと思います。中嶋さんに任しておけばなんとかなるというような空気があったのかなと。もう一度みんな一丸となって同じ方向を向いて戦っていくことがまず第一歩と思っています」と、前監督が最後に残した言葉を胸にしっかりと刻んだ上で、チームの再建を目指すことを誓った。
現役時代から“マモさん”の愛称で後輩からも慕われる存在だった。今度は指揮官としてオリックスを引っ張っていくにあたっては「無理に厳しさだけを強調しても、それは薄っぺらいものになると思いますので、そんな響かないことよりも、やっぱり情熱を大事にやっていきたい。全員がしっかり勝つことに向かって、ファンの皆さんに応援してもらえるようなことを一番に考えて、それをチーム全体でできたらいいと思います」と誓った。
チームを率いていくにあたって、「期待できる選手ばかりだと思っていますし、そこを選手同士でもしっかり話ができて、コーチにも意見ができるようなう空気が必要なんじゃないかと。オフの間にいろいろチームとしても個人としても、課題があると思うので、そこをいろいろ話し合いながら進めていきたい。僕もまだまだ未熟ですので、失敗も繰り返していくと思うんですけど、話し合って改善しながら、(秋季)キャンプから続けて行けたらなと思っています」と意気込みを語った岸田監督。11月に高知で行われる秋季キャンプから「期待をしながら」コミニケーションを図りつつ、自身も指揮官として試行錯誤を繰り返しながら成長していく考えだ。
岸田新監督といえば、2019年の引退セレモニーで述べた「オリックスは強くなります!長い長いトンネルを抜けようとしています。成長し続ける若手がチームを盛り上げ実力十分な中堅がチームをまとめあげ、残るベテランが背中でチームを引っ張ってっいってくれると思います。絶対強くなります。これからのオリックスは面白いです。その先、頂点へ導いてくれるのは、いつも熱い声援を送ってくれるファンの皆さんです。ファンの皆さんがチームを優勝させます」という感動的なスピーチが今でも蘇る。実際にその言葉は現実となり、チームは長いトンネルを抜け出して3連覇と日本一を成し遂げている。今シーズンは残念な結果に終わったが、今度はその夢の続きを岸田政権が見せてくれると信じたい。「オリックスはもっと強くなる」はずである。
文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志
冒頭で「来年より監督の方を引き受けさせていただきました岸田です。よろしくお願いします」と挨拶をした岸田新監督は、現在の心境について「驚きと不安と、緊張と、今の率直な気持ちはそこです」とかなり緊張した面持ちで語った。引き受けた理由については「長くずっとオリックスひと筋でやってきて要請を受けましたので、なんとかチームのために力になれたらなという思いで引き受けました。オリックスしか僕は知りませんが、選手やコーチとして、チームをそれだけ長く見させていただきました。当然特別に思っていますし、恩のある球団だと思っていますので(引き受けた)」と述べた。
現役生活は14年、コーチでは5年とさまざまな指揮官を見てきた岸田新監督は、「いろいろな監督のもとでやらせてもらって、その時々によって考え方だったり影響だったりを数多く受けてきて、だからこそ今があるなと思っています。やはりプロ野球というのはお客さんに見てもらう商売だと思っています。熱い気持ちをフィールドで見せていくことが最大の仕事だと選手の時から思っていました」と語る。これまでの経験を生かしつつ、全員野球を心がけていく。
今季、チームはリーグ3連覇から一転してまさかの5位と低迷してしまったが、「やはり中嶋監督も言っていたような慣れという部分は、選手に限らずコーチ陣にもあったと思います。中嶋さんに任しておけばなんとかなるというような空気があったのかなと。もう一度みんな一丸となって同じ方向を向いて戦っていくことがまず第一歩と思っています」と、前監督が最後に残した言葉を胸にしっかりと刻んだ上で、チームの再建を目指すことを誓った。
現役時代から“マモさん”の愛称で後輩からも慕われる存在だった。今度は指揮官としてオリックスを引っ張っていくにあたっては「無理に厳しさだけを強調しても、それは薄っぺらいものになると思いますので、そんな響かないことよりも、やっぱり情熱を大事にやっていきたい。全員がしっかり勝つことに向かって、ファンの皆さんに応援してもらえるようなことを一番に考えて、それをチーム全体でできたらいいと思います」と誓った。
チームを率いていくにあたって、「期待できる選手ばかりだと思っていますし、そこを選手同士でもしっかり話ができて、コーチにも意見ができるようなう空気が必要なんじゃないかと。オフの間にいろいろチームとしても個人としても、課題があると思うので、そこをいろいろ話し合いながら進めていきたい。僕もまだまだ未熟ですので、失敗も繰り返していくと思うんですけど、話し合って改善しながら、(秋季)キャンプから続けて行けたらなと思っています」と意気込みを語った岸田監督。11月に高知で行われる秋季キャンプから「期待をしながら」コミニケーションを図りつつ、自身も指揮官として試行錯誤を繰り返しながら成長していく考えだ。
岸田新監督といえば、2019年の引退セレモニーで述べた「オリックスは強くなります!長い長いトンネルを抜けようとしています。成長し続ける若手がチームを盛り上げ実力十分な中堅がチームをまとめあげ、残るベテランが背中でチームを引っ張ってっいってくれると思います。絶対強くなります。これからのオリックスは面白いです。その先、頂点へ導いてくれるのは、いつも熱い声援を送ってくれるファンの皆さんです。ファンの皆さんがチームを優勝させます」という感動的なスピーチが今でも蘇る。実際にその言葉は現実となり、チームは長いトンネルを抜け出して3連覇と日本一を成し遂げている。今シーズンは残念な結果に終わったが、今度はその夢の続きを岸田政権が見せてくれると信じたい。「オリックスはもっと強くなる」はずである。
文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志
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