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「大きな打撃を受けた」佐々木朗希の争奪戦から脱落したメッツ、NYメディアは先発の駒不足に危機感「センガの健康維持にかかっている」

THE DIGEST編集部

2025.01.16

新シーズンのメッツではエースの働きが期待される千賀。(C) Getty Images

新シーズンのメッツではエースの働きが期待される千賀。(C) Getty Images

 ニューヨークメディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』が地元球団に対し、危機感を募らせている。現地時間1月14日、2025年のニューヨーク・メッツ先発投手のラインナップを論じる記事を配信した。

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 FA市場では佐々木朗希(千葉ロッテ)の獲得を目指していたメッツだが、“最終候補”から外れたと報じられたことで、同メディアは「(佐々木の)争奪戦から脱落し、2025年の先発ローテーション計画に大きな打撃を受けた」と伝えた。

 今オフの目玉のひとりである右腕を逃したことを受け、「メッツのローテーションが対戦相手に脅威を与えないことは周知の事実だ」と現状を評価。メジャー3年目の千賀滉大だけが「エース級」であると称しながらも、「彼の健康状態には懸念があり、180イニング以上の投球を期待するのはリスクが大きい」と論じている。

 また、今オフに加入し先発候補となるフランキー・モンタスにも、「才能ある投手だが、昨年メッツのエースだったルイス・セベリーノと比較するのは楽観的すぎる。セベリーノは健康であればトップクラスの先発投手としての実績があったが、モンタスは近年不安定で怪我が多い」として、ローテーションの支柱にはなり得ないと説いている。

 昨季終了後にFAとなり再契約を結んだショーン・マネイアへの期待感も低く、「安定感はあるが一線級の先発投手には及ばない」と指摘。その上で、「この投手陣で戦えるかもしれないが、ナショナル・リーグのトップローテーションと渡り合うには力不足だ」とシビアな見解を示している。

 そして、同メディアは新シーズンを展望する中で、「2025年のメッツの成功は、コウダイ・センガが健康を維持し、必要なエースとして活躍できるかにかかっている」として、背番号34の重要性を強調。さらに、先発陣の状況を以下のように見通している。

「もしセンガがシーズンを通じて投げ続け、その潜在能力を発揮できれば、ローテーションの欠点がある程度隠されるかもしれない。しかし、彼が健康であったとしても、メッツにはナ・リーグの強豪チームと対等に戦うための層の厚みや伸びしろの要素が依然として不足している」

 記事では佐々木獲得が実現しなかったことで、「シーズン開始前に解決策を見つける必要があるのは明らかだ」との分析も記されている。大型補強で注目を浴びるメッツだが、投手陣に大きな不安要素を抱えながらシーズンを送ることになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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