現地５月27日に米デトロイトのコメリカ・パークで行なわれたタイガース対ジャイアンツ戦に、珍客が“観戦”に訪れた。

　珍客とは付近に生息しているリスで、初回から登場した。タイガース先発のジャック・フラハティ（昨季途中にドジャースに加入し、世界一に大きく貢献した右腕だ。この日は結果として６回２安打無失点８奪三振と好投した）がジャイアンツ打線相手に力投している最中に、リスがグラウンドに降りて、左翼フェンス付近を走り回った。

　レフトを守っていたライリー・グリーンは思わずそちらに目を奪われ、「おいおい、誰がこいつを招き入れたんだ!?」とでも言うように肩をすくめた。
 
　左翼外野席付近に設けられたブルペンにいたタイガースのリリーフ投手タイラー・ホルトンは、珍客がやってきたと聞いて身を乗り出して様子を見ていたのだが、リスがブルペンの方に走り、いきなり視界に登場したため驚いて思わず飛びのく様子が、TV中継にばっちり映った。これには実況席も大爆笑だった。

　リスはそのままブルペンのフェンスに侵入して姿を消したためその後は不明ながら、この様子を見ていたMLB公式サイトはチーム名にひっかけて「虎を驚かせることができる動物は少ないが、その一つがリスのようだ」の書き出しで記事を公開し、タイガースが混乱する様子をレポートしている。

構成●SLUGGER編集部

【動画】タイガース戦に乱入したリスが走り回る様子