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MLB

「ヤンキースの名誉を取り戻し、実力を証明するチャンスだ」屈辱のWSから半年...ドジャースとの“因縁対決”を前に海外ヒートアップ

THE DIGEST編集部

2025.05.30

昨年のWS以来の対戦となるドジャースとヤンキース。名門球団同士の対戦は大きな注目となっている。(C)Getty Images

昨年のWS以来の対戦となるドジャースとヤンキース。名門球団同士の対戦は大きな注目となっている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースは現地5月30日(日本時間31日)から本拠地でニューヨーク・ヤンキースと3連戦を迎える。昨年のワールドシリーズ(WS)以来となる名門球団同士の対戦に海外メディアはヒートアップしている。
【動画】WSで“痛恨落球”を犯したジャッジ。NYメディアから批判も...

 英スポーツサイト『Motorcyclesports』は今週のMLBビッグカードとして、ドジャースとヤンキースの因縁対決を特集しており、「火花を散らす激しい対決」「WSでの悲痛な思いを払拭するための戦い」だと銘打ち、注目を注いでいる。

 記事では昨年のWSについて触れており、ヤンキースが痛恨の敗戦を喫した第5戦での失態を取り上げている。

「この試合は興奮だけでなく、ヤンキースのリベンジ・チャンスを約束している。ドジャー・スタジアムで行なわれるこの3連戦は、単なる試合ではない。ヤンキースにとって名誉を取り戻し、実力を証明するチャンスなのだ。なかでも、2024年のWSはヤンキースにとって屈辱の瞬間となった。チームのキャプテンであり、ブロンクスの代名詞であるアーロン・ジャッジが、中堅で彼らしくない失策を犯したのだ」

「この失策は彼にとって初の汚名となり、試合だけでなくシリーズ全体にとってのターニングポイントとなった。守備の課題に悩まされたヤンキースは立ち直ることができず、涙を流した」
 
 同メディアが指摘した“失策”。それは、ヤンキースファンにとって悪夢の時間だった。

 初回、チームの主砲であるジャッジが先制2ランを放つなど、ヤンキースは3回までに5得点を挙げドジャースを圧倒。エースのゲリット・コールも危なげないピッチングでゼロに抑えていた。

 ところが5回、試合の流れが大きく変わるプレーが起きる。好投を続けていたコールが先頭に初安打を許すと、続く打者の平凡な中飛をジャッジがまさかの落球。直後に遊撃手のアンソニー・ボルピーも失策を喫し、ヤンキースは無死満塁のピンチを招いた。

 窮地に陥ったコールはギアを一段階上げて2者連続三振を奪い2アウトまでこぎ着ける。そして、続くムーキー・ベッツを平凡な一ゴロに打ち取り3アウトかと思われたが、同投手が一塁へのベースカバーを怠り、三塁走者が生還。リズムが完全に狂った右腕は連続適時打を浴び、一気に5対5の同点に追いつかれてしまった。

 そのあと一度は勝ち越したヤンキースだったが、終盤に2点を奪われて逆転負け。15年ぶりの世界一をまたも逃す結果となり、本拠地ヤンキー・スタジアムにはドジャース戦士の歓喜の雄叫びが響いた。

 120年以上の歴史を誇るヤンキースにとっては、黒歴史とも評された昨年のWS。痛恨の落球を犯したジャッジは地元NYメディアから“戦犯”に挙げられるほど、大きなバッシングがしばらく続いた。同メディアは「敵地で行なわれるドジャースとの次のシリーズで、ヤンキースはこの物語を塗り替えようと決意している」と紹介しており、苦杯を舐めたジャッジをはじめヤンキースの選手らは、並々ならぬ気合で宿敵との3連戦に臨むと報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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