昨年のポストシーズンでも死闘を演じたドジャースとパドレス。いよいよ6月10日(日本時間)から、今季の初対決が始まる。近年、ライバル関係が激化している両チームの激突の見どころやメジャーリーグならではの魅力を、今季「アベマMLB2025番組公式アンバサダー」を務める杉谷拳士氏が語ってくれた。
▼メジャーリーグ全体の印象
選手一人ひとりの身体能力を生かしたダイナミックなプレーは、日本にない魅力の一つなのかなとは感じますね。僕はどうしても若い選手たちに目が行きがちで、2ヵ月前に見た選手が半年後にはものすごい別人になっていたり、その成長スピードっていう点でも、日本とアメリカではこんなに違いがあるんだなと思って。
例えばジャクソン・メリル(パドレス)は、去年の春のキャンプで見た時は線が細くて。あの子をセンターで使うのかなっていう見方をしていたら半年後にはもうしっかり打ち始めて、身体も大きくなって、で、シーズン突っ走ったなっていう。ああ、これだけ成長スピードが早いんだなっていう意味で、すごい印象に残ってますね。
あとはやっぱりPCA(ピート・クロウ・アームストロング/カブス)。見た目はちょっとチャラそうな部分もあったんですけど、キャンプで見た時に鈴木誠也選手から「いろんなことを聞いてきたり、早く来て練習したりで野球に取り組む姿勢もいいし、バッティングもどんどん力がついてきているんで、 拳士さん、この選手を見ておいた方がいいですよ」って言われたんです。
それで、実際にバッティング練習を見た時にものすごい力強くて、何よりスピードがものすごいなと思って。「いつかは40‐40行ける選手だ」って思っていたんですけど、でもそれは何年後の話のつもりで。それが今年の成績見たら、このまま行っちゃうんじゃないかなっていう。そういう成長スピードが凄いですよね。 ▼大谷翔平とダルビッシュ有、2人の元盟友について
大谷選手は今年、さらに上を求めてバット長くしたじゃないですか?(注:昨季より約2.5cm長くなった) そんな長くして大丈夫なのっていう。打者からしたら死活問題ですよね。ただ、それを扱えるようになってより一層、成績が向上している。何ていうか変化を恐れない強さ。「もっともっとうまくなりたい」という向上心の塊だっていうのはファイターズ時代から感じていましたし。やっぱりこう、「世界で一番野球が上手くなりたいんです」っていう、その思いが伝わってきますよね。
ファイターズ時代に一番強く印象に残っているのも向上心の強さですね。どんどん先を行くじゃないですけども、常に「上手くなるためにはどうしたらいいのか」と新しいことを考えているんです。
ダルさんは本当に懐が深くて、後輩思いで、ずっと野球のことを考えていて。とにかく、長く野球をやるためにどうするべきかっていうのをずっと考えられている方なので、大谷選手とはまた違った角度からの、哲学者っていう言い方がいいのかな、自分の理論を自分で試して実験しているような、そんな印象がありますね。
ピッチャーとしても円熟味を増しているというか。変化球もいろんな球を投げてみたり、肘の角度とかもすべて数値で測って、どれが一番空振りを取れるのかを調べたり。とにかく再現性が高いので。手先の器用さも含めて、本当に天才なんだと思います。自分を実験台にしながら、野球界にどう貢献しようかということを考えている方ですね。
▼ドジャースとパドレスの注目選手
ドジャースの選手はもうダントツで(トミー・)エドマンなんですよね。あのエドマンに10年前に会いたかったです。両打ちで内外野どこを守っても上手いし、足も速いし。打っても守っても高水準でプレーしている姿を見て、「これが僕の目指していた最終形態だな」って思ったんですよ。
▼メジャーリーグ全体の印象
選手一人ひとりの身体能力を生かしたダイナミックなプレーは、日本にない魅力の一つなのかなとは感じますね。僕はどうしても若い選手たちに目が行きがちで、2ヵ月前に見た選手が半年後にはものすごい別人になっていたり、その成長スピードっていう点でも、日本とアメリカではこんなに違いがあるんだなと思って。
例えばジャクソン・メリル(パドレス)は、去年の春のキャンプで見た時は線が細くて。あの子をセンターで使うのかなっていう見方をしていたら半年後にはもうしっかり打ち始めて、身体も大きくなって、で、シーズン突っ走ったなっていう。ああ、これだけ成長スピードが早いんだなっていう意味で、すごい印象に残ってますね。
あとはやっぱりPCA(ピート・クロウ・アームストロング/カブス)。見た目はちょっとチャラそうな部分もあったんですけど、キャンプで見た時に鈴木誠也選手から「いろんなことを聞いてきたり、早く来て練習したりで野球に取り組む姿勢もいいし、バッティングもどんどん力がついてきているんで、 拳士さん、この選手を見ておいた方がいいですよ」って言われたんです。
それで、実際にバッティング練習を見た時にものすごい力強くて、何よりスピードがものすごいなと思って。「いつかは40‐40行ける選手だ」って思っていたんですけど、でもそれは何年後の話のつもりで。それが今年の成績見たら、このまま行っちゃうんじゃないかなっていう。そういう成長スピードが凄いですよね。 ▼大谷翔平とダルビッシュ有、2人の元盟友について
大谷選手は今年、さらに上を求めてバット長くしたじゃないですか?(注:昨季より約2.5cm長くなった) そんな長くして大丈夫なのっていう。打者からしたら死活問題ですよね。ただ、それを扱えるようになってより一層、成績が向上している。何ていうか変化を恐れない強さ。「もっともっとうまくなりたい」という向上心の塊だっていうのはファイターズ時代から感じていましたし。やっぱりこう、「世界で一番野球が上手くなりたいんです」っていう、その思いが伝わってきますよね。
ファイターズ時代に一番強く印象に残っているのも向上心の強さですね。どんどん先を行くじゃないですけども、常に「上手くなるためにはどうしたらいいのか」と新しいことを考えているんです。
ダルさんは本当に懐が深くて、後輩思いで、ずっと野球のことを考えていて。とにかく、長く野球をやるためにどうするべきかっていうのをずっと考えられている方なので、大谷選手とはまた違った角度からの、哲学者っていう言い方がいいのかな、自分の理論を自分で試して実験しているような、そんな印象がありますね。
ピッチャーとしても円熟味を増しているというか。変化球もいろんな球を投げてみたり、肘の角度とかもすべて数値で測って、どれが一番空振りを取れるのかを調べたり。とにかく再現性が高いので。手先の器用さも含めて、本当に天才なんだと思います。自分を実験台にしながら、野球界にどう貢献しようかということを考えている方ですね。
▼ドジャースとパドレスの注目選手
ドジャースの選手はもうダントツで(トミー・)エドマンなんですよね。あのエドマンに10年前に会いたかったです。両打ちで内外野どこを守っても上手いし、足も速いし。打っても守っても高水準でプレーしている姿を見て、「これが僕の目指していた最終形態だな」って思ったんですよ。