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大学野球

東北福祉大・堀越、早稲田大・伊藤、青山学院大・中西などドラフト上位候補が揃い踏み!【全日本大学野球選手権プロ注目の投手10人】<SLUGGER>

西尾典文

2025.06.09

22年の全日本大学野球選手権では154キロを叩き出した堀越。さらにスケールアップした姿を見せたい。

22年の全日本大学野球選手権では154キロを叩き出した堀越。さらにスケールアップした姿を見せたい。

 6月9日に開幕する全日本大学野球選手権。全国各地で行われた春のリーグ戦を勝ち抜いた26チーム(大阪商業大は出場辞退)によって行われる。大学野球における最大の大会であり、プロ入りを狙う選手にとっては大きなアピールの場でもある。今年出場する選手の中で特に注目の選手は誰なのか。投手と野手それぞれ10人ずつピックアップして紹介したいと思う。今回は投手編だ。

▼工藤泰己
(北海学園大4年・右投・北海高)
最速159キロを誇る北の剛腕。高校時代は木村大成(ソフトバンク)の控え投手だったが、大学で驚きのスピードアップを果たした。先発で登板しても力を入れると常に150キロを超え、出力の高さは今年のドラフト候補でも一、二を争う。変化球も年々レベルアップし、特に140キロ台で鋭く変化するカットボールは一級品だ。課題の制球力も徐々に改善しており、今大会の投球次第では上位指名も見えてくるだろう。

▼堀越啓太
(東北福祉大4年・右投・花咲徳栄高)
投球練習では160キロを超えるスピードを誇る本格派右腕。花咲徳栄では控え投手だったが、大学入学直後に頭角を現すと、3年前の大学選手権でも150キロ以上を連発して話題となった。この春は先発に挑戦して結果を残せなかったものの、短いイニングであれば球威で圧倒することができる。以前よりも肘の位置が上がり、フォークのブレーキもアップした。リーグ戦の悔しさを晴らす快投に期待だ。

▼桜井頼之介
(東北福祉大4年・右投・聖カタリナ高)
豊富な投手陣を誇るチームでも不動のエースとして活躍している右腕。コーナーに投げ分ける高い制球力と、多彩な変化球を巧みに操る投球術が光る。さらに今年はコンスタントに140キロ台後半をマークするまでにスピードアップしており、球威でも押せるようになったのは大きなプラス要因だ。リーグ戦の天王山となった仙台大戦での投球は圧巻で、全国の舞台でもその再現に期待したい。
▼伊藤樹
(早稲田大4年・右投・仙台育英高)
東京六大学で19勝3敗と抜群の実績を誇る右腕。仙台育英秀光中学時代から好投手と評判で、高校、大学でも順調に成長を遂げている。驚くような球威はないが、コーナーに上手く投げ分けて打ち取る投球が光る。昨年までと比べてストレートの出力がアップしたのもプラス要因だ。この春も少し調子の波はあったものの、明治大を相手にノーヒット・ノーランを達成して話題となった。

▼中西聖輝
(青山学院大4年・右投・智弁和歌山高)
好投手が揃う東都大学野球でも安定感はNo.1。智弁和歌山では3年夏にエースとしてチームを甲子園優勝に導くと、大学でも3年春から先発に定着し、チームの"大学四冠"にも大きく貢献した。元々まとまりの良さはあったが、この春は球威も加わり打者を圧倒する投球を見せる。フォーク、スライダーなど変化球のレベルも高い。史上初となる大会三連覇にかかる期待も大きい。
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