インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンは、2025年のNBAプレーオフで大きく株を上げた選手の1人だ。勝利を決定づけるクラッチショットを何度も沈め、チームを2000年以来初のファイナル進出へ導いた。
オクラホマシティ・サンダーとのファイナル初戦では、1点ビハインドの第4クォーター終了間際にタフショットをねじ込み、逆転勝利の立役者となったほか、第3戦では22得点、9リバウンド、11アシスト、2スティールの大活躍を見せた。
だが、第5戦の第1クォーターに右ふくらはぎを負傷。その後コートへ戻ったものの、動きに精彩を欠いていたことは明白だった。それでも、第6戦では14得点、5アシスト、2スティールをあげ、シリーズを第7戦へと引き延ばした。
しかし、運命の最終戦でハリバートンは再び負傷。右足のアキレス腱断裂と診断され、チームから今季全休が発表された。
ファイナル終了から約2か月が経過した現地時間8月26日、ポッドキャスト番組『Impaulsive Podcast』へゲスト出演したハリバートンは、「僕が次に出場する試合は15か月後になると思う」と語った。
アキレス腱断裂から復帰するには、通常1年ほどのリハビリが必要となる。25歳の司令塔にとってはタフな経験だが、再びコートで躍動するには避けられないチャレンジだ。
ハリバートンはファイナル第5戦で負傷した当時の状況をこう振り返った。
「これまでにもふくらはぎの筋肉を伸ばしたことはあった。医者からは『レギュラーシーズンであれば、2~3週間は欠場するもの』と言われた。でもこれはファイナルなんだ。僕には仲のいい友人や家族、メンターがいる。彼らはこぞって『いいから休め』と言ってきた」
結果的にハリバートンは最終戦まで休まずプレーし、大ケガを負ったが、第7戦に強行出場したことは後悔していない。ファイナル終了後にはSNSで「アキレス腱を断裂してしまったけど、後悔はしていない。同じ状況になってもまたそうする」と投稿していた。
番組内では、2019年にふくらはぎ負傷から復帰後にアキレス腱を断裂したケビン・デュラント(当時ゴールデンステイト・ウォリアーズ/現ヒューストン・ロケッツ)との会話も交え、自身の決断を改めて振り返った。
「後悔なんてない。まったくないね。本当さ。第5戦後にMRI検査を受けてから、KD(デュラント)へ連絡した。『試合に出場して(アキレス腱を)断裂したことを悔やんでる?』と聞いたんだ。
そしたら彼は『いや、まったく』と言ってきたんだ。そこで僕は『よし大丈夫だ』と思い、考え直そうとはしなかった。彼にあのように言ってもらえて嬉しかったし、少し気分が軽くなったね。(出場したことを)後悔してはいないよ」
NBAファイナルは、毎年プレーオフを勝ち上がった東西の2チームしか立つことができない特別な舞台。そのため、ハリバートンは最初で最後かもしれない瞬間を逃がしたくなかったのだろう。
完全復活までは長い道のりになるものの、ペイサーズの名司令塔には健康体を取り戻すために時間を費やし、万全の状態で戻ってきてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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しかし、運命の最終戦でハリバートンは再び負傷。右足のアキレス腱断裂と診断され、チームから今季全休が発表された。
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アキレス腱断裂から復帰するには、通常1年ほどのリハビリが必要となる。25歳の司令塔にとってはタフな経験だが、再びコートで躍動するには避けられないチャレンジだ。
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「これまでにもふくらはぎの筋肉を伸ばしたことはあった。医者からは『レギュラーシーズンであれば、2~3週間は欠場するもの』と言われた。でもこれはファイナルなんだ。僕には仲のいい友人や家族、メンターがいる。彼らはこぞって『いいから休め』と言ってきた」
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「後悔なんてない。まったくないね。本当さ。第5戦後にMRI検査を受けてから、KD(デュラント)へ連絡した。『試合に出場して(アキレス腱を)断裂したことを悔やんでる?』と聞いたんだ。
そしたら彼は『いや、まったく』と言ってきたんだ。そこで僕は『よし大丈夫だ』と思い、考え直そうとはしなかった。彼にあのように言ってもらえて嬉しかったし、少し気分が軽くなったね。(出場したことを)後悔してはいないよ」
NBAファイナルは、毎年プレーオフを勝ち上がった東西の2チームしか立つことができない特別な舞台。そのため、ハリバートンは最初で最後かもしれない瞬間を逃がしたくなかったのだろう。
完全復活までは長い道のりになるものの、ペイサーズの名司令塔には健康体を取り戻すために時間を費やし、万全の状態で戻ってきてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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