タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)の評価は、2024-25シーズンを通じて議論の的となってきた。ペイサーズ不動のフロアリーダーであることは誰もが認めるところだが、彼が「スーパースター」であるかどうかは賛否が分かれている。
この議論で懐疑的な立場を取っている1人が、元NBA選手のTマックことトレイシー・マッグレディだ。2017年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドは、ポッドキャスト『Club 520』で、ハリバートンは「まだそのレベルには達していない」と明言した。
昨季、ハリバートンは『The Athletic』の選手投票で“最も過大評価されている選手”という不名誉な称号を得たが、プレーオフではクラッチショットを連発し、チームを2000年以来となるNBAファイナル進出に導いた。
しかし、それでもマッグレディは“スーパースターレベル”にはまだ値しないと考えている。
「彼はスーパースターじゃない。すごく良いバスケットボール選手だし、すごく良いチームにいて、非常に優秀なバスケットボールの頭脳を持ったコーチに指導されていると思うよ」
ハリバートンは昨季レギュラーシーズンで平均18.6点、9.2アシストを記録し、オールNBA3rdチームに選出された。しかし、プレーオフでは平均17.3点、8.6アシストと数字が下降。ファイナルは第5戦で右ふくらはぎを痛め、第7戦では右アキレス腱を断裂する大ケガを負った。
Tマックは「素晴らしいプレーオフだったよ。でもこのシリーズ(ファイナル)では4番手か5番手くらいの選手だったと思う」と辛口評価。
マッグレディ自身、プレーオフには9回出場したが、1回戦を突破できたのは1回のみ。それでも15年のキャリアで得点王2回、オールスター出場7回、オールNBAチーム選出7回と、個人としては輝かしい実績を誇った。
そんな彼がハリバートンに求めたのは「よりインパクトのある存在になること」だった。
「タイを見てるとマジック・ジョンソンのプレーを思い出す時がある。マジックは、右利きで右サイドに偏ったプレーが多かったんだ。タイリースもそれに似てる。もし(コートの)右側でしかダイナミックなプレーができず、相手にはコートの両側で支配できるキラーが2人いたとしたら、君はその相手に勝てると思うか?」
また、マッグレディは、ハリバートンが「得点力で試合を支配するタイプではない」と認めつつ、それでもファイナル第5戦の4得点、7リバウンド、6アシストというスタッツでは、スーパースターと呼ぶには不十分だと語る。
「得点が4しかないなら、チームのために“40点分の価値”を生み出さないといけない。アシストで15点分稼いで、リバウンドを8本取って……それでようやくジェイソン・キッド的な存在感が出る。それがインパクトってことだ」
ハリバートンの復帰は早くても来季の終盤と言われている。25歳の司令塔には、この悔しさを力に変え、より強くなって戻ってきてほしい。
構成●ダンクシュート編集部
「後悔はしていない」ファイナルでアキレス腱断裂のハリバートンが心境吐露「この街とチームメイトのために戦っていく」<DUNKSHOOT>
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しかし、それでもマッグレディは“スーパースターレベル”にはまだ値しないと考えている。
「彼はスーパースターじゃない。すごく良いバスケットボール選手だし、すごく良いチームにいて、非常に優秀なバスケットボールの頭脳を持ったコーチに指導されていると思うよ」
ハリバートンは昨季レギュラーシーズンで平均18.6点、9.2アシストを記録し、オールNBA3rdチームに選出された。しかし、プレーオフでは平均17.3点、8.6アシストと数字が下降。ファイナルは第5戦で右ふくらはぎを痛め、第7戦では右アキレス腱を断裂する大ケガを負った。
Tマックは「素晴らしいプレーオフだったよ。でもこのシリーズ(ファイナル)では4番手か5番手くらいの選手だったと思う」と辛口評価。
マッグレディ自身、プレーオフには9回出場したが、1回戦を突破できたのは1回のみ。それでも15年のキャリアで得点王2回、オールスター出場7回、オールNBAチーム選出7回と、個人としては輝かしい実績を誇った。
そんな彼がハリバートンに求めたのは「よりインパクトのある存在になること」だった。
「タイを見てるとマジック・ジョンソンのプレーを思い出す時がある。マジックは、右利きで右サイドに偏ったプレーが多かったんだ。タイリースもそれに似てる。もし(コートの)右側でしかダイナミックなプレーができず、相手にはコートの両側で支配できるキラーが2人いたとしたら、君はその相手に勝てると思うか?」
また、マッグレディは、ハリバートンが「得点力で試合を支配するタイプではない」と認めつつ、それでもファイナル第5戦の4得点、7リバウンド、6アシストというスタッツでは、スーパースターと呼ぶには不十分だと語る。
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