今季、8年ぶりにロサンゼルス・クリッパーズに復帰したクリス・ポールは、11月22日、2025-26シーズン限りでの引退を表明した。元オールスターガードは全盛期を過ごしたクリッパーズでキャリアを締めくくると思われたが、その2週間後、球団は突如ポールの解雇を電撃発表し、大きな話題を呼んだ。
ポールは2005年のドラフト全体4位でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)に入団すると、ルーキーイヤーから主力として活躍。183cm・79kgの司令塔はミスの少ない堅実なゲームメークと正確無比なジャンパーを武器に、昨季までの20年間で平均17.0点、4.4リバウンド、9.2アシストをマーク。通算1万2499アシストと2717スティールはどちらも歴代2位にランクしている。
サンアントニオ・スパーズでプレーした昨季も平均8.8点、リーグ7位の7.4アシストと健在ぶりを見せていたポール。しかし今季は、16試合でキャリアワーストの平均2.9点、3.3アシストにとどまっていた。
クリッパーズ解雇の背景については、現地の報道でポールのリーダーシップがチームメイトやコーチ陣と衝突し、率直で強気な言動に対して球団側が不満を募らせていったと伝えられた。
ポールとの確執も噂されたタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、「望ましい形にはならなかった。お互いにとってベストではなかったと思う。CPのことを思えば残念だが、結局はフィットしなかった」と語っていた。
そんななか、『People Magazine』のインタビューでポールが現在の心境を明かした。
「ここ数日は本当に色々あって...控えめに言ってもクレイジーだったよ。でも正直なところ、今はとても穏やかな気持ちなんだ。何より、これからどのような形になるにせよ、そこで自分が小さな役割を果たせることを楽しみにしている」
本人はこのまま引退するよりも、現役を続けて新しいチームでキャリアを終えたいと考えている。ただその一方で、シーズン中に家族と過ごす特別な時間も楽しんでいるという。
「昨日は娘の部活のトライアウトがあって、甥の試合もあった。息子も12日に試合がある。実は息子の試合をこれまで一度も生で見たことがないんだ。中学でも高校でも一度もね。だから本当に楽しみだよ」
ポール自身、クリッパーズとの別れは望んだ形ではなかった。それでも球団への批判や不満を口にすることはなく、現実を受け入れ、前を向いているようだ。
将来の殿堂入りが確実視される40歳の稀代の名司令塔は、はたしてどのチームのユニフォームでキャリアの幕引きを迎えるのか。その動向から目が離せない。
構成●ダンクシュート編集部
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サンアントニオ・スパーズでプレーした昨季も平均8.8点、リーグ7位の7.4アシストと健在ぶりを見せていたポール。しかし今季は、16試合でキャリアワーストの平均2.9点、3.3アシストにとどまっていた。
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ポールとの確執も噂されたタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、「望ましい形にはならなかった。お互いにとってベストではなかったと思う。CPのことを思えば残念だが、結局はフィットしなかった」と語っていた。
そんななか、『People Magazine』のインタビューでポールが現在の心境を明かした。
「ここ数日は本当に色々あって...控えめに言ってもクレイジーだったよ。でも正直なところ、今はとても穏やかな気持ちなんだ。何より、これからどのような形になるにせよ、そこで自分が小さな役割を果たせることを楽しみにしている」
本人はこのまま引退するよりも、現役を続けて新しいチームでキャリアを終えたいと考えている。ただその一方で、シーズン中に家族と過ごす特別な時間も楽しんでいるという。
「昨日は娘の部活のトライアウトがあって、甥の試合もあった。息子も12日に試合がある。実は息子の試合をこれまで一度も生で見たことがないんだ。中学でも高校でも一度もね。だから本当に楽しみだよ」
ポール自身、クリッパーズとの別れは望んだ形ではなかった。それでも球団への批判や不満を口にすることはなく、現実を受け入れ、前を向いているようだ。
将来の殿堂入りが確実視される40歳の稀代の名司令塔は、はたしてどのチームのユニフォームでキャリアの幕引きを迎えるのか。その動向から目が離せない。
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