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NBA

「自分は少し速く動きすぎている」バックスのポーターJr.がターンオーバー多発の要因を自己分析「もっとスペースを意識しないと」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.12.31

今季はターンオーバーの多さが目立つポーターJr.だが、本人はその理由を「自分が速く動きすぎている」と分析した。(C)Getty Images

今季はターンオーバーの多さが目立つポーターJr.だが、本人はその理由を「自分が速く動きすぎている」と分析した。(C)Getty Images

 今季のミルウォーキー・バックスはここまで13勝19敗と波に乗れず、イースタン・カンファレンス11位に沈んでいる。

 主砲ヤニス・アテトクンボがふくらはぎのケガから復帰したのは朗報だが、復帰前のメンフィス・グリズリーズ戦は、104-125と完敗を喫した。

 特に22ターンオーバーという数字にドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、「相手は(フィールドゴール成功率が)50%だったが、もし自分たちがあれほどターンオーバーをしていなければ、彼らの実際の成功率はどうなっていたか」とボールロストの多さを悔やんだ。

 チーム全体の3分の1にあたる7本を献上したのが、ケビン・ポーターJr.だった。ボールを扱う機会が多いガードにターンオーバーのリスクが高いのは常とはいえ、ケガから復帰した11月末からの12試合ですでに7ターンオーバーは3回目。シーズン平均は3.5本を計上している。

 グリズリーズ戦後、ポーターJr.は、自分の動きが周りに比べて”速すぎる”ことがその要因だと自己分析した。

「自分では少し速く動きすぎているんだと思っている。チームメイトと合ってない感じだ。でも、それを修正するのは簡単だ。要はペースの問題であって、少しスローダウンして、仲間たちがポジションに入ってくるのを待つ。それだけのことだ。

 時々、自分は仲間たちよりも先の状況が見えていることがある。それですぐに反応してしまうんだけど、それでボールを渡す時にスペース勘が乱れてしまうんだ。ボールを持った時にはもっとスペースを意識しないといけない」
 
 ポーターJr.は開幕戦で左足首を捻り、回復して参加したトレーニングで今度は右ヒザの半月板を痛めて手術と、ケガに泣かされている。

「まだ(復帰して)11試合目だから、あまり心配していない。この先ずっと、こんなにターンオーバーを続けるわけじゃないよ。だから修正しようと過剰に頑張ったり、心配するつもりもない。チームは自分にもっと良いプレーを期待しているから、それに応えるだけだ」(ポーターJr.)。

 リバースHCも、ミスを引きずらないことこそが、成長に必要なことだと強調している。

「ターンオーバーは次のプレーにつながってしまう。しかし“スクート”は素晴らしい選手になれる素質を秘めている。本当にそうだ。彼が成長すべき点は、前のプレーを引きずらないこと。前のミスが、次のミスを引き起こすことになるからね。彼は若いし、特にあのポジションではまだ駆け出しだ。今はライアン(ロリンズ)とともに、成長過程の痛みを経験しているところだ」

 ポーターJr.のニックネーム”スクート”は、まだ赤ちゃんだった頃、ハイハイを覚える前に、仰向けで素早く動いて(=スクートして)いた様子を見て叔母がつけたものだという。

 そんな、子どもの頃から活発で動きが素早かった彼が、「仲間より速く動きすぎて」しまい、それがターンオーバーを招いているのはユニークな顛末だ。

 それでも、12月11日のボストン・セルティックス戦では18得点、13アシスト、10リバウンド、21日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でもあと1アシストでトリプルダブルと、復帰後はたびたびビッグプレーを披露している。

 バックスがここから巻き返す上でも、“スクート”ことポーターJr.が重要な戦力であることは間違いない。

文●小川由紀子

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