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NBA

「究極の目標は、NBAに戻ること」小兵トーマスがリーグ復帰に意欲。一方で「海外行きも検討する必要がある」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.11.30

かつてはリーグ屈指の点取り屋だったトーマスだが、2018年のセルティックス退団後にジャーニーマン化。今季は開幕から無所属の状態が続いている。(C)Getty Images

かつてはリーグ屈指の点取り屋だったトーマスだが、2018年のセルティックス退団後にジャーニーマン化。今季は開幕から無所属の状態が続いている。(C)Getty Images

 2010年代中盤、アイザイア・トーマスはNBA有数のスコアリングガードの1人として高い評価を得ていた。

 175センチ・84キロの司令塔は、2011年のドラフト最下位指名(2巡目60位)ながら、1年目からサクラメント・キングスでローテーション入りを果たし、3年目の2013-14シーズンにはリーグ17位の平均20.3点、同11位の6.3アシストをマーク。

 同年7月にフェニックス・サンズに移籍も、それから7か月後の15年2月にボストン・セルティックスにトレード。セルティックスではエースとしてチームを牽引し、平均24.7点、6.0アシスト、16-17シーズンにはリーグ3位の平均28.9点をあげ、MVP候補にも名を連ねるなど目覚ましいパフォーマンスを披露した。

 しかし、18年のクリーブランド・キャバリアーズ移籍を機にキャリアは下り坂に。股関節の故障に苦しめられ、その後ロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、ワシントン・ウィザーズと1年ごとに所属チームが変化するとともにスタッツも低下。

 昨季はシーズン途中にニューオリンズ・ペリカンズとの10日契約にこぎつけたものの、本契約は勝ち取れず3試合の出場で平均7.7点。今オフにはプロアマの試合で81得点をあげて話題を呼んだが、今季は現時点でどのチームとも契約していない。
 
  それでもキャリア平均18.1点、4.9アシストをマークしているトーマスは、NBAでのプレーを諦めていない。ただ、リーグ復帰が叶わない場合は、海外でのプレーも視野に入れているという。

 現在、アメリカ代表の一員として2023年のFIBAワールドカップ予選に出場しているスコアリングガードは、『AP通信』のインタビューで今後について言及した。

「究極の目標は、NBAに戻ること。俺はバスケットボールを愛している。ただNBA(の復帰)がオプションでなくなった場合は、海外行きも検討する必要がある。自分は競争するのが大好きで、プレーするのが大好きだからね」

 今夏には古巣のレイカーズ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズのワークアウトにも参加したトーマス。サイズ不足ゆえ守備では大きな穴となるが、アメリカ代表では2試合連続20得点以上をマークしているように、自慢の得点力は錆びついていない。

 過去にはステフォン・マーブリー(中国)やアレン・アイバーソン(トルコ)、アマレ・スタッダマイアー(イスラエル&中国)など、元オールスター選手がキャリア晩年に海外のチームに移籍している。はたして32歳の小兵も彼らのように海を渡るのか、それとも再びNBAチームとの契約を狙うのか、動向に注目が集まる。

構成●ダンクシュート編集部
 
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