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NBA

「いくら優れた選手でもNBAではダメ」ハーデン、デュラントらトレード要求する“自己中スター”にベテランが憤慨<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.25

トレード要求するスターたちに、リバースは憤慨しているようだ。(C)Getty Images

トレード要求するスターたちに、リバースは憤慨しているようだ。(C)Getty Images

 現地時間7月1日(日本時間2日、日付は以下同)にデイミアン・リラードがポートランド・トレイルブレイザーズへトレードを要求してから、3週間が経過した。しかし、トレード成立に向けた具体的な交渉は進んでおらず、長期化しそうな様相となっている。

 また、今夏プレーヤーオプションを行使してフィラデルフィア・セブンティシクサーズ残留を決めたジェームズ・ハーデンも、他球団への移籍を希望。

 近年、このようなケースは少なくなく、昨夏にはケビン・デュラントがブルックリン・ネッツへトレードを要求。その後チーム側と和解したとはいえ、今年2月にチームメイトのカイリー・アービングがトレード要求でダラス・マーベリックスへ移籍したことが引き金となり、大型トレードでフェニックス・サンズへ移籍した。

 さらに、2021年にはベン・シモンズもシクサーズへトレードを要求。試合へ出場せずに巨額な罰金を科された末に、ネッツへトレードされた。

 昨季ミネソタ・ティンバーウルブズでプレーし、今夏に完全FA(フリーエージェント)となるも、いまだに所属先が決まらないオースティン・リバースは、そうした状況に対してSNSで嫌悪感を示していた。
 
「いくら選手として優れていようと、NBAではダメだ。フリーエージェントなら、自分が行きたいところを選ぶことができる。それがビジネスってやつなんだ。でもそうじゃないなら、契約にサインしたのなら、(そのチームでプレーすることが)ビジネスのうちじゃないか。どこかへトレードされたら、プレーしなきゃいけない。この流れはジェームズとベンから始まった。リーグにとっても悪いこと」

 NBAではトレードもビジネスのうちであり、ルーキーや若手、主力選手だけでなく、スーパースターでさえもトレードの対象になる。だが基本的に選手たちがチームと契約を結んでおり、その期間を同じチームでプレーするのは当然のことだ。

 現状ではリラードとハーデンがトレードを要求しており、特にマイアミ・ヒートへトレードされることを求めているリラードの取引がまとまるためには、第3、あるいは第4のチームが絡む必要がある。その裏側で、リバースのような完全FAの選手たちが“被害”を被っていることも考えられそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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