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NBA

「ロッカーに行ったらトイレのドアが剥がされていた」レイカーズの英雄ウエストが明かすシャックの破天荒エピソード<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.10

元レイカーズGMのウエスト(左)は多くの選手を見てきたが、そのなかでもシャック(右)の破天荒ぶりは頭ひとつ抜けていたようだ。(C)Getty Images

元レイカーズGMのウエスト(左)は多くの選手を見てきたが、そのなかでもシャック(右)の破天荒ぶりは頭ひとつ抜けていたようだ。(C)Getty Images

 シャックことシャキール・オニールは現役時代に歴代8位の通算2万8596点、同15位の1万3099リバウンド、同8位の2732ブロックを記録し、殿堂入りも果たしている怪物センターだ。明るいキャラクターでありつつ、破天荒な一面も持つシャックは数々の武勇伝を持つが、ロサンゼルス・レイカーズのレジェンドであるジェリー・ウエストがかつて衝撃を受けたエピソードを明かしている。

 1992年のドラフト全体1位指名でオーランド・マジック入りしたシャックは、ルーキーイヤーにダンクでゴールを破壊するなど、桁違いのパワーでペイント内を制圧。あまりの無双ぶりに、相手チームがシャックに故意にファウルを仕掛けてプレーを止め、苦手なフリースローを打たせる“ハック・ア・シャック”という戦術が生まれたほどだった。

 96~2004年に在籍したレイカーズでは、コビー・ブライアントとの強力デュオで00~02年に3連覇を達成。その後、トレードされたドゥエイン・ウェイド擁するマイアミ・ヒートでも06年にリーグ優勝を果たし、NBA50周年記念チーム、NBA75周年記念チームにも選出された。

 79年以降、長年にわたってレイカーズのゼネラルマネージャーを務めた英雄ウエストは、人気スポーツトークショー『The Rich Eisen Show』で、シャックがレイカーズ在籍時に退場処分を受けた試合で、ロッカールームで起こった破天荒な出来事を回顧している。
 
「退場になった時のことを覚えている。彼の様子を見にロッカールームに行ったら、トイレのドアが剥がされていた。私は彼に言ったよ。『喜んで弁償する。いや、いや、いや、というか、一体どんな強い力を持っていたら、ドアを引き剥がすことができるんだ?』とね。クレイジーだった。でも、彼は面白い男さ」

 シャックの破天荒ぶりで言えば、1997-98シーズンの初戦(現地10月31日)、レイカーズ対ユタ・ジャズの試合前にもエピソードがある。前年のカンファレンス準決勝で負けていたレイカーズにとってはリベンジを期す一戦で緊張感は高まっていたなか、試合前のトレーニングの最中にジャズのグレッグ・オスタータグと口論になり、シャックがオスタータグの頭を左手で殴ったとされる。腹筋損傷でリハビリ中だったシャックはその試合に出場しなかったが、リーグから1試合の出場停止と1万ドル(約143万円)の罰金を受けた。

 昨年、シャックは自身のポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』で「ヤツを殴ったことは間違いだった」と過ちを認めていたが、ウエストも「私は『君は自分のことだけでなく、チーム、両親、そしてレイカーズという組織に恥をかかせたんだ』と伝えた。『君はロサンゼルスでファンに愛される選手になるつもりなのに、ホームでのシーズン初戦でプレーしないつもりなのか?』とも言ったよ」と明かしている。

 これまで数多くの選手を見てきたウエストにとっても、シャックの破天荒ぶりは一際目を引いたようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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