現地時間８月18日（日本時間19日、日付は以下同）、アメリカ代表はアラブ首長国連邦（UAE）のアブダビで行なわれたギリシャ代表とのエキシビジョンゲームを108－86で制し、20日に行なわれたドイツ代表との最終戦は、第４クォーター残り７分で9点のリードを許すなど苦しんだが、そこから18－０のランを仕掛け99－91で逆転勝ちを収めた

　FIBAバスケットボールワールドカップ2023に向けた公開試合をここまで５戦全勝としたアメリカは、グループフェーズの会場となるフィリピンのマニラ。２大会ぶりの金メダル獲得を目指して戦うこととなる。

　このチームのコーチングスタッフは、スティーブ・カーHC（ヘッドコーチ／ゴールデンステイト・ウォリアーズ）が指揮を執り、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHC、ロサンゼルス・クリッパーズのタロン・ルーHC、ゴンザガ大のマーク・フューHCがアシスタントコーチを務めるという豪華な面々。
  　特にスポールストラはヒートの指揮官として16シーズン目を迎えた名将で、直近４シーズンで２度のNBAファイナル、３度のカンファレンス・ファイナル進出を飾っており、現役最高級の指揮官と言っていい。

　そのヒートは今夏のFA（フリーエージェント）戦線でゲイブ・ヴィンセントがロサンゼルス・レイカーズへ、マックス・ストゥルースがサイン＆トレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍するも、ウイングにジョシュ・リチャードソンと新人ハイメ・ハケスJr.、ガードにドルー・スミス、センターにトーマス・ブライアントを補強。

　もっとも、７月上旬にポートランド・トレイルブレイザーズへトレードを要求し、ヒート入りを志願しているデイミアン・リラードが加入するかどうかが最大の注目で、現有戦力でこのチームが今季開幕を迎えることができるのかは微妙というのが現状だ。

　そうしたなか、18日にアメリカ代表が練習中、スポールストラHCが「今の私はここ（アメリカ代表としての活動）に没頭している。（ワールドカップ開幕まで）大部分の仕事を終えたところだ」と切り出し、ヒートの現状について口を開いた。