８月27日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」第２戦で、日本代表（FIBAランキング36位）が格上フィンランド（同24位）に98－88で劇的な勝利を収めた。

　2019年のワールドカップと21年の東京五輪で計８戦全敗と、世界の舞台で長らく勝利から遠ざかっていた日本にとって悲願の１勝。それも、ワールドカップ（旧世界選手権を含む）では過去未勝利だった欧州勢相手のジャイアントキリングに、バスケ界が沸き返った。

　各界から賛辞の声が上がるなか、今大会を欠場した“エース”も、チームメイトたちの活躍に喜びを爆発させている。NBAロサンゼルス・レイカーズの八村塁だ。

　八村は試合終了から数時間後、Ｘ（旧Twitter）を更新。すべて英語で以下のように綴った。

「Great win today by @JAPANBASKETBALL!（日本バスケットボールが素晴らしい勝利！） Let’s keep it going and support them as they take on Australia.（この調子で、オーストラリアに挑む彼らを応援しよう）」
  　八村は大会前の６月、NBAでの昨シーズンの疲労の影響と新シーズンへの調整を理由に今夏の代表活動の辞退を表明。「バスケ日本代表チームメイトの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」と述べていた。

　今回の八村の投稿には、「最高の試合でした！」「次はあなたの番ですよー」といったコメントのほか、「パリ五輪でお待ちしてます」「パリは是非待ってるよ」など、来年のパリ五輪での活躍を期待するコメントが送られている。

　このワールドカップは来年のパリ五輪の予選も兼ねており、アジア最高位のチームには自動的に五輪出場権が与えられる（オーストラリアとニュージーランドのオセアニア枠は別）。今大会、アジア勢６チームは未勝利と苦しんでいたが、日本が初勝利をあげて他の５チームから一歩リードした形だ。

　パリへの切符を掴み、現在のチームに八村を加えた真の“史上最強ジャパン”が見られるか。次戦29日、世界３位の強豪オーストラリア戦も必見だ。

構成●ダンクシュート編集部

【バスケW杯】歴史的勝利の日本代表。渡邊雄太がファンに感謝「皆さんの声援のおかげで、自分たちの力を出すことができました」＜DUNKSHOOT＞

【バスケＷ杯】「絶対この大会に勝って引退させたくない」河村勇輝が語った渡邊雄太への思い＜DUNKSHOOT＞