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高額年俸に見合わない今季のトンプソンに、ウォリアーズOBが辛辣意見「上達していないと思ってしまう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.12.15

批判にさらされるトンプソンだが、直近のクリッパーズ戦で今季最多の30得点と奮起。ここから調子を上げられるか。(C)Getty Images

批判にさらされるトンプソンだが、直近のクリッパーズ戦で今季最多の30得点と奮起。ここから調子を上げられるか。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、3ポイントとディフェンスを得意とする「3&D」の選手として名を馳せ、これまでのキャリアで計4回のNBAタイトルを獲得してきた。

 ステフィン・カリーに次ぐチームの顔であり、リーグでも広く知られるスター選手の1人だが、元NBA選手のギルバート・アリナスはトンプソンに対してルーキーイヤーからプレースタイルに成長がないと、持論を展開している。

 2011年のドラフト全体11位指名でNBA入りしたトンプソンは、2年目から先発に定着し、14-15シーズンから5年連続で平均20得点以上、3ポイント成功率40%以上、オールスター出場とリーグを代表するスターへと上り詰めた。

 2019~21年は左ヒザの前十字靭帯断裂、右足のアキレス腱断裂で2シーズン連続全休となったが、大ケガを乗り越えて復活。昨季は69試合に出場して平均21.9点、3ポイントは成功率41.2%でリーグ最多の301本を沈めた。

 今季は2019年7月に締結した5年総額1億8990万ドル(約269億円)という大型契約のラストイヤーにあたる。ここまで健康体を維持しているものの、平均16.0点はルーキーイヤー以来の低数値。フィールドゴール成功率40.7%、3ポイント成功率36.4%はキャリアワーストペースと、4320万ドル(約62億7000万円)の高額年俸に見合う結果は残せていない。
 
 通算3ポイント成功数2280本は歴代10位とNBA史に名を残すシューターであるのは間違いないが、元NBA選手でウォリアーズOBでもあるアリナスは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、トンプソンがプロ入り13年間で進化していないとの見解を突きつけた。

「クレイ・トンプソンのような選手は、俺にしてみれば、上達していないと思ってしまう。彼はスポットシューターとしてリーグにやってきて、4つのチャンオンシップ(2015、17、18、22年)を手にしたにもかかわらず、依然としてスポットシューターだ。ほかのスキルセットが必要だろう」

 同じシューターで成長曲線を描いた選手としてアリナスが挙げたのが、メンフィス・グリズリーズのデズモンド・ベインだ。ベインは3年目の昨季に初めて平均20点台に乗せると、エースのジャ・モラントを出場停止処分で欠く今季はチームトップの平均24.8点をマークしている。

「正直、俺はベインには注目していなかった。彼はシンプルなスポットアップシューターとしてリーグに入ってきた。翌年にはプルアップショットも打てるようになり、次のシーズンにはバスケットへ切り込めるようになった。そして、今ではオールラウンドプレーヤーだ」

 アリナスの意見には賛否が出ているが、トンプソンとしてはスランプを乗り越え、結果で見返すしかない。

構成●ダンクシュート編集部
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