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日本代表

富永啓生がまたも金星奪取へ牽引!2024年は平均17.8点、3P成功率45.2%の活躍でNBA入りへ猛アピール<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.22

試合終盤、勝利を決定づける3ポイントを決めた富永は喜びを爆発させ、ホームの観衆も熱狂。2連敗中のネブラスカ大を勝利に導いた。(C)Getty Images

試合終盤、勝利を決定づける3ポイントを決めた富永は喜びを爆発させ、ホームの観衆も熱狂。2連敗中のネブラスカ大を勝利に導いた。(C)Getty Images

 日本人史上4人目のNBA入りを目指す富永啓生が、アメリカの大学最高峰で躍動している。

 現地時間1月20日、富永が所属するネブラスカ大は、ホームでノースウエスタン大と対戦。NCAA屈指の激戦区ビッグテン・カンファレンスでしのぎを削る強敵を75-69で打ち破った。

 熱戦に終止符を打ったのは、日本が誇る“和製カリー”の一撃だった。前半を4点リード(39-35)で折り返したネブラスカ大は、後半残り9分半時点で11点差まで広げるも、その後に相手の反撃を受け、3分57秒に同点(65-65)に追いつかれてしまう。

 チームは直後に2点を返すと、続く攻撃では富永が味方のミスショットを押し込んで4点差、さらに次の攻撃では相手のファウルで得たフリースローをきっちり2本沈めて6点差とする。

 そしてこの試合最大のハイライトが生まれたのは残り26秒。再び2点差に迫られ嫌なムードに包まれるなか、3ポイントラインから2mほど離れた位置でボールを手にした富永は、迷わずディープスリーを放つと、高い軌道を描いたボールは鮮やかにネットに吸い込まれた。
 
 リードを5点に広げるビッグショットが決まった瞬間、ホームの大観衆は総立ちで勝利を確信。この日、富永は14得点をマークしたが、そのうち7点をラスト3分に集める活躍で接戦を制する原動力となった。

 試合後、AP通信は「トミナガの終盤の3ポイントでネブラスカがノースウエスタンを下す」との見出しで記事を掲載。同メディアによればネブラスカ大はノースウエスタン大相手に7連敗中で、勝利をあげたのは2019年以来5シーズンぶり。全米ランキング1位のパデュー大を破った今月9日に続く金星奪取となり、そのいずれも富永が歓喜の中心にいた。

 元NBA選手のフレッド・ホイバーグが指揮官に就任した2019年以降、激戦区のビッグテン・カンファレンスで苦戦が続いていたネブラスカ大だが、今季はここまで14勝5敗(カンファレンス内4勝4敗)と奮戦。例年8チーム前後がNCAAトーナメントに進める同カンファレンスで5位(14チーム中)の好位置につけている。

 そのなかで富永はチームトップの平均14.5点、同最多の3ポイント40本(成功率38.1%)を成功。さらに、2024年に入ってからは6試合連続で2桁得点、平均17.8点、3ポイント成功率45.2%(19/42)と好パフォーマンスを続けている。

 チームを10年ぶりの大舞台に導き、夢のNBAへ。日本の次世代を背負う強心臓のシューターからますます目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部

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