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日本代表

女子バスケ日本代表がパリ五輪切符を確定した裏で…地獄→天国を味わったカナダ記者が“大会日程”に不満「非常識なレギュレーションだった」

THE DIGEST編集部

2024.02.16

日本は最終戦で世界ランク5位の強豪カナダと激突した。(C)FIBA

日本は最終戦で世界ランク5位の強豪カナダと激突した。(C)FIBA

 パリ切符を懸けた激闘は劇的な形で幕を閉じた。だが一方で、大会日程に疑問を呈す声も少なくない。

 現地2月11日、パリ五輪の出場権を懸けた女子バスケットボールの「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」のハンガリー大会は全日程を終え、今夏のパリ五輪の出場権を獲得したのは日本、スペイン、カナダの3か国。ホスト国のハンガリーは44年ぶりのオリンピック出場を逃した。

 大会前に「死の組」と言われた熾烈なパリ切符争奪戦は最終戦を残し、なんと全チームが1勝1敗で並ぶ史上空前の大混戦となった。運命の第3戦は世界ランク9位の日本が同5位のカナダと対戦。もう1試合はスペイン(同4位)が地元ハンガリー(同19位)と激突した。
 
 結果は、日本が格上と言われたカナダ相手に一進一退の攻防を制し、86-82で撃破。3大会連続の五輪出場権を獲得した。敗れたカナダは1勝2敗となり、スペインが勝利しない限りパリへの道は閉ざされる。しかも日本が勝利を手にしたことにより、スペインはハンガリーに敗れても、当該成績でカナダを上回ることになるため、試合前にパリ行きの切符が確定した。

 一方、ハンガリーは直接対決でカナダに敗れていたため負ければ予選敗退。勝利が絶対条件のため死に物狂いでスペインを倒しにくることが予想され、カナダにとっては厳しい状況だった。

 だが、試合は白熱の展開を見せる。終盤までもつれ込む大熱戦の末、スペインが73-72でゲームを制し、風前の灯火だったカナダの五輪出場が決定。地獄から数時間後、一気に天国へと運命が変わったカナダの選手たちは宿舎で狂喜乱舞。対して、勝利を終了寸前まで掴みかけていたハンガリーは敗北を受け入れられず茫然自失。母国の勝利を信じ、熱烈な声援を送ったファンも沈黙し、選手の目からは涙が頬を伝った。
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