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NBA

「お前がウォリアーズを離れても一度は勝つ」グリーンが2022年の優勝を特別視する理由は“デュラント抜きの戴冠”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.02.27

デュラント(右)抜きで優勝できたからこそ、グリーン(左)にとって「お気に入りの優勝になった」という。(C)Getty Images

デュラント(右)抜きで優勝できたからこそ、グリーン(左)にとって「お気に入りの優勝になった」という。(C)Getty Images

 現地時間2月26日(日本時間27日、日付は以下同)を終えた時点で、ゴールデンステイト・ウォリアーズは29勝27敗(勝率51.8%)でウエスタン・カンファレンス10位。今季はケガやトラブルによる離脱者や不調の選手が多く、ここまで苦戦を強いられている。

 クレイ・トンプソンとの契約が今夏に切れるということもあり、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンとのビッグ3体制が今季限りで見納めになる可能性もある。“ラストダンス”を有終の美で飾りたいところだが、現状では優勝に黄信号が灯っていると言わざるを得ない。

 そんなウォリアーズは、現体制になってから2015、17、18、22年と、4度のリーグ制覇を成し遂げてきた。そのなかで、グリーンにとって最も印象に残っている優勝は2022年だという。2017、18年に連覇を達成した当時、ファイナルMVPに選ばれていたケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)抜きで頂点に立てたことが理由だと、ポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』で語っている。

「だから俺のお気に入りの優勝なのさ。(デュラントには)『お前がここを離れても一度は勝つからな』と言っていたんだ。そして実現した。それが俺の思いを十分満たしてくれたんだ」
 
 デュラントが2019年に退団し、2020、21年はプレーオフ不出場と苦しいシーズンを送ったウォリアーズ。それらを乗り越えて頂点に立ったからこそ、4度の優勝のなかでも特別に感じているのだろう。

 今季のチームはここから調子を上げ、ビッグ3体制で5度目のリーグ制覇を果たすことができるのか。そのためには、リーグ18位に沈むディフェンシブ・レーティング(116.0)の改善が不可欠だ。

 2022年の優勝時、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は「このシリーズではディフェンスが目覚ましかった。特に最後の3試合はね。我々がこのプレーオフで危機を乗り越えた要因は守備だった」とディフェンスを勝因に挙げていただけに、自慢の堅守を取り戻すことこそが優勝への道筋となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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