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NBA

NBAドラフト、富永啓生は指名されず。2WAY契約、Gリーグなど別ルートから夢舞台を目指すことに<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.06.28

ドラフト指名は叶わなかった富永。しかしまだNBA入りの道が途絶えたわけではない。(C)Getty Images

ドラフト指名は叶わなかった富永。しかしまだNBA入りの道が途絶えたわけではない。(C)Getty Images

 現地時間6月27日、「NBAドラフト2024」の2巡目指名が、ニューヨークのESPNスタジオで行なわれた。前日の1巡目指名30人を含む全58人の指名が終了したが、来季からNBA入りを目指す富永啓生の名前は呼ばれなかった。

 NBAのドラフトは、全30チームが1巡目と2巡目を通じて選手を選び、毎年計60人が指名を受ける(直近3年は、2チームがFA交渉規則違反により指名権をはく奪されたため58位まで)。今年は初の2日間開催となり、26日にブルックリンのバークレイズ・センターで1巡目指名が、27日に2巡目指名が行なわれた。

 富永はかねてからの夢であるNBA入りを目指し、地元の桜丘高校を卒業後の2019年に渡米。短大を経て21年にNCAAディビジョンⅠのネブラスカ大に進学すると、年々成績を伸ばし、同大が所属するビッグテン・カンファレンスでも注目の存在になっていった。

 大学最終シーズンの今季は32試合で平均15.1点、3ポイント成功率37.6%を記録。チームを10年ぶりのNCAAトーナメントに導いたほか、大会期間中の3ポイントコンテストでは堂々の優勝を果たし、全米にその名を轟かせた。
 
 ドラフト指名されれば1981年の岡山泰崇(ゴールデンステイト・ウォリアーズから8巡目全体171位指名※入団はせず)、2019年の八村塁(ワシントン・ウィザーズから全体9位指名)に続く日本人史上3人目だったが、指名は叶わず。もっとも、この状況は本人も想定済み。5~6月にはNBA3チームのドラフト前ワークアウトに参加したが、その後の帰国会見で「(指名は)ちょっと難しい」と冷静に語っている。

 今後は日本代表の先輩、渡邊雄太と同じように2WAY契約(NBAチームと傘下のGリーグチーム、双方と結ぶ契約)や、Gリーグに所属しながらNBA入りを目指すことになりそうだ。

 なお、7月6日~22日には若手の登竜門とも言えるNBAサマーリーグが行なわれるが、こちらは参加を見送り、今夏はもうひとつの目標であったパリ五輪に専念。世界の舞台で自身のシュート力をアピールし、9月下旬に開始予定のトレーニングキャンプに呼ばれることが次のビジョンとなる。

構成●ダンクシュート編集部

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