今夏にアトランタ・ホークスはガードのデジャンテ・マレーをニューオリンズ・ペリカンズに放出した。
過去2シーズン、トレイ・ヤングとともにチームの主力だったマレーの退団によって、今季はヤングとボグダン・ボグダノビッチをバックコートに据え、昨季成長を遂げたジェイレン・ジョンソン、リムプロテクターのクリント・カペラ、そして今年のドラフト1位指名の新人ザカリー・リザシェイの5人が先発を務めることが予想されている。
リザシェイはスペイン生まれフランス育ちの206㎝・91㎏のフォワード。サマーリーグでは2試合で平均14.5点、5.0リバウンド、2.0アシスト、1.0ブロックをマークした。
将来リーグ有数の3&Dへ成長する可能性を秘める若手フォワードの入団は、ホークスにとっては大きなプラスだ。ヤングはポール・ジョージ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』出演時に次のように語っている。
「彼とは話した。僕がドラフトの日とかになぜツイートしなかったのかと、いろんな人たちが話していた。けど僕はいつも話しているよ。サマーリーグ前に彼へ『頑張れよ』とメッセージを送った。まだ一緒にワークアウトはしていないけどね」
NBAのルーキーには即戦力として1年目から活躍する選手もいれば、入団当初は目立たなかったものの、数年後に大ブレイクを果たす選手もいる。
ヤングは1年目から平均19.1点、3.7リバウンド、8.1アシストを残した“即戦力ルーキー”の1人だが、ここ数年の新人で目覚ましい活躍を見せたのは2018年ドラフト同期のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、翌19年にNBA入りしたザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)くらいだという。
「ドラフトされた選手たちを軽視するわけじゃないけど、外部から見ていると、新人たちの多くはロールプレーヤーの1人と見られている。今年のドラフトに関しては、GM(ゼネラルマネージャー)たちはこの中から誰がそれぞれのチームでベストなロールプレーヤーになるのか見出そうとしているんだと思う。
アレックス・サー(ワシントン・ウィザーズ/全体2位指名)についても、首脳陣がフランチャイズプレーヤーと見ているとは思っていない。彼はNBAで長いキャリアを送り、素晴らしい選手になっていくだろう。けど彼らがルカやザイオンみたいになるわけじゃない」
NBAの舞台で1年目から活躍できるかどうかはその選手の実力もそうだが、チームの環境やコーチ、主力選手との相性も絡んでくる。リザシェイにとって朗報なのは、ホークスにはリーグ有数のパサーであり、25歳ながら通算アシスト数(3868)で球団記録を保持するヤングがいること。
このオールスターガードがリザシェイの成長を促進できれば、今季のホークスは昨季(36勝46敗/勝率43.6%)を上回る成績を残すことができるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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アレックス・サー(ワシントン・ウィザーズ/全体2位指名)についても、首脳陣がフランチャイズプレーヤーと見ているとは思っていない。彼はNBAで長いキャリアを送り、素晴らしい選手になっていくだろう。けど彼らがルカやザイオンみたいになるわけじゃない」
NBAの舞台で1年目から活躍できるかどうかはその選手の実力もそうだが、チームの環境やコーチ、主力選手との相性も絡んでくる。リザシェイにとって朗報なのは、ホークスにはリーグ有数のパサーであり、25歳ながら通算アシスト数(3868)で球団記録を保持するヤングがいること。
このオールスターガードがリザシェイの成長を促進できれば、今季のホークスは昨季(36勝46敗/勝率43.6%)を上回る成績を残すことができるかもしれない。
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