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NBA

NBA2年目に向けて準備に余念がないウェンバンヤマ。スパーズ関係者は「絶対成功したいという並々ならぬ覚悟を感じる」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.09.18

ルーキーイヤーに平均21.4点、10.6リバウンド、3.9アシスト、3.6ブロックの好成績を残したウェンバンヤマは、2年目のシーズンにどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。(C)Getty Images

ルーキーイヤーに平均21.4点、10.6リバウンド、3.9アシスト、3.6ブロックの好成績を残したウェンバンヤマは、2年目のシーズンにどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。(C)Getty Images

 NBAの2024-25シーズンの開幕までおよそ1か月。各チームとも主力メンバーが固まり、ファンの期待も高まっている。

 そんな中、昨季の新人王ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は、並々ならぬ意欲をむき出しにして、個人練習に励んでいる。

 8月10日、パリ五輪の決勝で開催国のフランスはアメリカに敗れて銀メダルに終わり、涙を見せたウェンバンヤマは、その数日後、家族や親しい仲間とともにコスタリカに到着。バカンス地として名高いプラヤ・マヌエル・アントニオで10日間ほどの休暇を楽しんだ。

 しかしサンアントニオに戻って体調を整えてからは、昨年オープンしたばかりのトレーニング施設、ヴィクトリー・キャピタル・パフォーマンスセンターに籠って、自主トレに専念している。

 スパーズのトレーニングキャンプ開始日は10月1日だが、8月下旬から徐々に選手たちはジムでの自主トレをスタート。ウェンバンヤマも1日も休むことなく通い詰め、時には1日に複数回のセッションをこなすこともあった。

 そんな彼の姿を見て、「2年目に絶対成功したいという並々ならぬ覚悟を感じる」とスパーズのスタッフが語っていたとフランスのレキップ紙が取り上げている。

 ルーキーイヤーの昨季、ウェンバンヤマは71試合に出場し平均21.4点、10.6リバウンド、3.9アシスト、リーグ最多の3.6ブロックを記録した。

 開幕前は、224㎝ながら95㎏という線の細さゆえに「体力的に持つのか」「フィジカルバトルでケガをするのではないか」などと不安視する声も多かったが、本人は、「全試合に出て爪痕を残す」と野望を口にしていた。
 
 結果的にグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)は、ドラ1ルーキーのパフォーマンス向上のためにも定期的に休みを与え、11試合を欠場することになったが、懸念されていた大きなケガもなく、無事に1年目を終えた。

 そしてシーズン終了後はフランス代表のキャンプに参加し、五輪出場と多忙な夏を過ごした。

 今夏にスパーズが名司令塔のクリス・ポールと、ゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝を経験しているフォワードのハリソン・バーンズを加えたことも、ウェンバンヤマにとって刺激になっていることだろう。

 過去2シーズンはいずれも60敗とウエスト下位から浮上を目指すチームにおいて、ウェンバンヤマは中心戦力となる存在だけに、自主トレに熱が入るのもうなずける。

 練習漬けの日々を送っていたウェンバンヤマだが、9月14日にはサンアントニオ市内で行なわれたトレーディングカード『Topps』の開封イベントに参加した。

 オリンピック後にイメチェンしたブレイズヘアで登場すると、ファンたちと一緒にカードを開封。童心に返ってはじけた笑顔を見せる姿は、20歳の青年そのものだった。ちなみにウェンバンヤマのお目当てはスターウォーズカードだそうだ。

 スパーズの開幕戦は10月24日。ルカ・ドンチッチとカイリー・アービングを中心に昨季ファイナルまで勝ち進み、オフにはクレイ・トンプソンの獲得に成功したダラス・マーベリックスと敵地で対戦する。

 オリンピックを経験して一皮剥けた2年目のウェンビーには、さらなる飛躍が期待できそうだ。

文●小川由紀子

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