現地時間10月30日（日本時間31日、日付は以下同）、ロサンゼルス・レイカーズは敵地ロケットモーゲージ・フィールドハウスで今季好調のクリーブランド・キャバリアーズ相手に110－134で敗戦。開幕３連勝から一転、２連敗に陥った。

　オハイオ州アクロン出身のレブロン・ジェームズにとって、キャブズは2003年のドラフトで全体１位指名され、計11シーズンをプレーした古巣であり、生まれ故郷の地でもある。

　28日のフェニックス・サンズ戦でフィールドゴール成功率21.4％（３／14）の11得点に終わっていたレブロンは、キャブズ戦で同69.2％（９／13）と挽回し、ゲームハイの26得点に６リバウンド、３アシストをマーク。しかし試合は序盤から主導権を握られ、古巣相手に勝利とはならなかった。

　ただ、大差がついたこともあり、この日は“特別な瞬間”も訪れた。第４クォーター残り５分16秒に息子のブロニー・ジェームズが出場。22日の開幕戦以来の出場を飾った20歳のガードは、ベンチから父が見守るなか、残り２分３秒に左サイドからプルアップジャンパーを決めてNBAキャリア初得点をマークしてみせた。
  　２度目の“親子共演”とはならなかったものの、2004年10月６日にアクロンで生まれたブロニーは、敵チームの選手ながら大歓声を浴び「夢が実現した」と感慨。「あのショットを決めた時はゲームモードに入っていたから、プレーしている間は本当に気付いていなかった。けど、いい気分だった」と“ホーム”でのプレーを振り返った。

　記念すべき瞬間を目の当たりにした父レブロンは「このアリーナで、ここからそう遠くない場所で育った彼がNBAで初得点するのをこの目で見ることができた。信じられない瞬間さ。俺たち家族にとってもね。その場にいられてすごくクールだ」と口にし、さらにこうも語っていた。

「すべてはこの地でそうなる運命だったんだ。こんな形になるとは思っていなかったけどね。でもこうして起こった。彼は最初の試合（開幕戦）でチャンスを手にし、右ウイングからスリーを落としていた。しかし予想外のことが起こることもあるんだ」