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NBA

堅守で勝利に貢献した八村塁を「戦士のよう」と指揮官が称賛!フィジカル面で劣るレイカーズの屋台骨に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.24

序盤に顔を負傷した八村は後半、黒いマスクをつけてコートに立ち続け、レイカーズの勝利に貢献した。(C)Getty Images

序盤に顔を負傷した八村は後半、黒いマスクをつけてコートに立ち続け、レイカーズの勝利に貢献した。(C)Getty Images

 今シーズン、名門ロサンゼルス・レイカーズで不動の先発に定着した八村塁が、プレーオフでも自身の価値を証明している。

 現地時間4月22日、レイカーズ(第3シード)はミネソタ・ティンバーウルブズ(第6シード)とのプレーオフ1回戦第2戦に臨み、94-85で勝利。激しい肉弾戦となった試合で八村は34分に出場し11得点、5リバウンド、2スティール、1ブロックをあげてシリーズ初勝利に貢献した。

 初戦を22点差(95-117)で落としたレイカーズにとって、ホームでの連敗は絶対に阻止したい必勝の一戦。チームはディフェンス面を強化し、その目論見通りの戦いぶりでウルブズを今季最少得点に封じ込めた(レイカーズにとっても今季最少失点)。

 鉄壁を誇ったレイカーズのディフェンスにおいて、重要な役割を担ったのが八村だ。開始7分過ぎに相手のナズ・リードの手が顔面にヒットし、流血するアクシデントに見舞われたものの、第2クォーター以降はフェイスガードを着用して最後まで戦い抜いた。

 その奮闘ぶりとチームへの貢献を、JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)も高く評価する。試合後、指揮官は「戦士のよう」と八村を称えた。

「彼は今夜、戦士(Warrior)のようにプレーした。今頃はレントゲン室にいることだろう。しかし素晴らしい働きがいくつもあった。テープ(試合映像)を見返すと、ディフレクションをしたり、相手のプレーを混乱させたり、ショットクロック寸前に追い込んだりしていた。ボックススコアには表われないリム周辺でのプレーもある。とにかく、今夜の彼は素晴らしかった」
 
 八村とともに先発の一角を務めるガードのオースティン・リーブスも、「彼はすべてのポゼッションで全力で戦っていた」と、守備面の働きに賛辞を送る。

「今夜のルイは僕たちにとって大きな存在だった。多くのシュートを放ったわけではないけど、ディフェンス面でフィジカルにプレーしていたし、鼻を殴られて戻ってきた後でも、マスクをつけていること以外は何も変わらないように見えた」

 八村(203cm・104kg)、レブロン・ジェームズ(206cm・113kg)、ジャクソン・ヘイズ(213cm・100kg)がインサイドに並ぶレイカーズだが、ヘイズは2試合で計17分の出場にとどまっており、フィジカル面では圧倒的にウルブズに分がある。

 そのなかで八村は、試合序盤はポイントガードのマイク・コンリー(183cm・79kg)につき、ヘイズの交代後は得点源のアンソニー・エドワーズ(193cm・102kg)やジュリアス・ランドル(206cm・113kg)、センターのルディ・ゴベア(216cm・117kg)と、文字通り全ポジションをカバーした。

 なかでもリーブスが、「第3クォーターと第4クォーターのランドル相手のガードでは、本当にいいポゼッションを何度も見せてくれた」と語ったように、自身より一回り大きいオールスターフォワード相手に身体を張った守りで対抗。チームとしては27得点こそ許したが、八村のマーク時は相手も攻めあぐねるシーンが目立った。

 舞台をミネソタに移す次戦以降も、“戦士”八村の働きがカギを握りそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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