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NBA

「彼にプレーするなと伝えた」大ケガを押して強行出場したゴードンの“覚悟”にヨキッチは「感謝しかないよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.19

ゴードン(中央)の覚悟にヨキッチ(右)が感謝を示した。(C)Getty Images

ゴードン(中央)の覚悟にヨキッチ(右)が感謝を示した。(C)Getty Images

 現地時間5月18日(日本時間19日)に敵地ペイコム・センターで行なわれたオクラホマシティ・サンダーとのプレーオフ、カンファレンス・セミファイナル第7戦。デンバー・ナゲッツは途中から相手に圧倒されてしまい、93-125で敗れて3勝4敗でシリーズを終えた。

 サンダーが仕掛ける攻撃的なディフェンスの前に、ナゲッツは22本のターンオーバーを喫して39得点も相手に献上。最大で43点もの大量リードを許し、第4クォーター残り9分36秒で主力をベンチへ下げ白旗を上げた。

 この試合でナゲッツはニコラ・ヨキッチが20得点、9リバウンド、7アシスト、クリスチャン・ブラウンが19得点、ジャマール・マレーが13得点、3スティールと奮戦。

 そして忘れてはならないのがアーロン・ゴードンの覚悟だった。29歳のフォワードは、第6戦に左ハムストリングを負傷。本来なら数週間の離脱に値するケガだった。
 
 にもかかわらず、ゴードンは先発出場して24分30秒コートに立ち、8得点にチームトップの11リバウンドをマークして今季最終戦を終えた。フロントコートの相棒について、ヨキッチはこう明かしている。

「僕はプレーするなと彼に伝えた。ケガがさらに悪化してしまう。彼が苦しんでいて、動くのもつらいのが見ていてわかったはず。けど彼は僕らと一緒に戦うためにコートへ立ってくれた。感謝しかないよ」

 負ければシーズン終了という大一番。ケガが悪化してしまうと今後のキャリアにも影響を及ぼす可能性もあっただけに、プレーする決断を下すことは決して簡単なことではなかったはず。

 それでもチームの勝利のためにコートに立ったゴードンに、ヨキッチの信頼感はさらに増したに違いない。来季、完全復活したゴードンとヨキッチのコンビの逆襲に期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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