8月5日開幕の「FIBAアジアカップ2025」に向けて、最終準備に入っているバスケットボール男子日本代表。7月には国内外で強化試合6戦を実施したが、結果・内容とも課題を残すものとなった。そんな状況下で、ベテランが若手にある“注文”をつけた。
トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)は新戦力の発掘・育成を目的に、今月の強化試合で20代前半の若手を数多く招集。パリ五輪代表でもあるジェイコブス晶(21歳)を筆頭に、狩野富成(23歳)、金近簾(22歳)、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(22歳)、山﨑一渉(22歳)、湧川颯斗(21歳)、テーブス流河(21歳)、川島悠翔(20歳)、渡邉怜音(19歳)ら将来有望なタレントを積極的に起用した。
(※最終的にジェイコブスと狩野、金近、ハーパージュニアがメンバー入り。山﨑がリザーブ選手として遠征に帯同)
各選手とも随所に持ち味を発揮した一方で、プレーの強度や安定感といった面では常連のメンバーとの差も浮き彫りとなった。アウェーで行なわれた韓国との2連戦では、アジアのライバル相手にいずれも完敗(第1戦:77-91、第2戦:69-84)を喫している。
そんな若手中心のチームに喝を入れたのが、今やホーバス・ジャパンの中心となった吉井裕鷹だ。
20日のデンマーク戦後、吉井は「今の若い選手はポテンシャルはめちゃくちゃあるんですけど」と前置きした上で、次のように語った。
「気持ちがまだふわついているというか。僕たちは(バスケットボールで)お金をいただいて、生活させてもらっていて、というのが大前提にある以上、言われた仕事をしないといけない。
トムさんも常日頃、若い選手にもっと伝えてというふうに言ってくださっているので、そこらへんは気兼ねなく伝えています。僕たちBリーグは、まずディフェンスから入るというのが基本としてある。そこらへんのマインドみたいなものは、僕自身が結果が伴っていなくても伝えないといけないことだと思ったので、試合に出ていなくても、韓国戦の時でも、練習の時でも常にみんなに言うようにはしています」
上記で挙げた若手メンバーは、いずれも現役の大学生や、Bリーガーになりたてのプロの卵。吉井が指摘する“気持ち”の面は仕方がない部分もあるが、日の丸を背負う以上、立場は関係ない。吉井はさらに、注文を続ける。
「その分、僕にも言ってほしいですけどね、若手から。『吉井さん、何でこうしてくれないんですか』って言うぐらいになってきてほしいですね。言ったら言い返してくるぐらいできてほしいですけど、やっぱりまだ、しゅんとなっちゃっている」
現在27歳の吉井自身も、かつてホーバスHCに見出され、試合を重ねるなかで代表での地位を築き上げた。若手時代には、自分より4歳上で、当時NBAプレーヤーだった渡邊雄太相手にも練習から激しいマッチアップを繰り広げ、一目置かれる存在となった。
渡邊はのちに吉井のことを「良い意味でクレイジーな選手」と評したが、これからの若手に求められるのは、そういった“クレイジーな”メンタリティかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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(※最終的にジェイコブスと狩野、金近、ハーパージュニアがメンバー入り。山﨑がリザーブ選手として遠征に帯同)
各選手とも随所に持ち味を発揮した一方で、プレーの強度や安定感といった面では常連のメンバーとの差も浮き彫りとなった。アウェーで行なわれた韓国との2連戦では、アジアのライバル相手にいずれも完敗(第1戦:77-91、第2戦:69-84)を喫している。
そんな若手中心のチームに喝を入れたのが、今やホーバス・ジャパンの中心となった吉井裕鷹だ。
20日のデンマーク戦後、吉井は「今の若い選手はポテンシャルはめちゃくちゃあるんですけど」と前置きした上で、次のように語った。
「気持ちがまだふわついているというか。僕たちは(バスケットボールで)お金をいただいて、生活させてもらっていて、というのが大前提にある以上、言われた仕事をしないといけない。
トムさんも常日頃、若い選手にもっと伝えてというふうに言ってくださっているので、そこらへんは気兼ねなく伝えています。僕たちBリーグは、まずディフェンスから入るというのが基本としてある。そこらへんのマインドみたいなものは、僕自身が結果が伴っていなくても伝えないといけないことだと思ったので、試合に出ていなくても、韓国戦の時でも、練習の時でも常にみんなに言うようにはしています」
上記で挙げた若手メンバーは、いずれも現役の大学生や、Bリーガーになりたてのプロの卵。吉井が指摘する“気持ち”の面は仕方がない部分もあるが、日の丸を背負う以上、立場は関係ない。吉井はさらに、注文を続ける。
「その分、僕にも言ってほしいですけどね、若手から。『吉井さん、何でこうしてくれないんですか』って言うぐらいになってきてほしいですね。言ったら言い返してくるぐらいできてほしいですけど、やっぱりまだ、しゅんとなっちゃっている」
現在27歳の吉井自身も、かつてホーバスHCに見出され、試合を重ねるなかで代表での地位を築き上げた。若手時代には、自分より4歳上で、当時NBAプレーヤーだった渡邊雄太相手にも練習から激しいマッチアップを繰り広げ、一目置かれる存在となった。
渡邊はのちに吉井のことを「良い意味でクレイジーな選手」と評したが、これからの若手に求められるのは、そういった“クレイジーな”メンタリティかもしれない。
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