現地時間7月24日(日本時間25日、日付は以下同)、今オフに古巣ポートランド・トレイルブレイザーズへ復帰したデイミアン・リラードのインタビューが、『Milwaukee Journal Sentinel』へ公開された。
2023年9月27日、3チームが絡んだ大型トレードでブレイザーズからミルウォーキー・バックスへ移籍したリラードは、王座獲得を目指してヤニス・アデトクンボとの強力デュオを形成。しかし、昨プレーオフで左足のアキレス腱を断裂し、来季中の復帰が困難となったことで今月6日にウェイブ(保有権放棄)され、完全FA(フリーエージェント)になって19日に古巣復帰が発表された。
記事の中で、バックスでプレーした2シーズンは“不完全”だったのかと聞かれたリラードは、次のように語っていた。
「あくまでバスケットボールの話だ。俺は不完全だと感じてはいないよ。健康体でいないといけないし、肝心な時にベストなプレーをしなければいけない。だから俺たちは運がなかったと思っている」
バックスはリラードとアデトクンボを中心に、一昨季にイースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)、昨季はイースト5位の48勝34敗(勝率58.5%)と、レギュラーシーズンでいずれもイースト上位の戦績をマーク。
だが、プレーオフではファーストラウンドで2年続けてインディアナ・ペイサーズの前に敗退。2024年はアデトクンボがケガのためシリーズ全休を余儀なくされ、リラードも2試合を欠場。2025年は前者は全試合に出場も、後者は2試合を欠場した上に本調子とは程遠く、チームは1勝4敗で敗れ去った。
とはいえ、リーグ最高級のパワーフォワード(アデトクンボ)とリーグ屈指のスコアリングガード(リラード)の破壊力は抜群。2024年12月にはオクラホマシティ・サンダーを倒して「エミレーツNBAカップ」(旧インシーズン・トーナメント)の2代目王者に就いた。
リラードはバックスでの2年間、プレーオフではファーストラウンドを突破できなかったが、NBAカップでチームを頂点に導いている。優勝とは別物ではあるものの、自身のキャリアに新たな経歴を加えることになった。
「俺たちはNBAカップを制したんだ。もちろん、NBAカップ優勝をチャンピオンシップとは見ていない。けど、誰もが欲しがっていたものではある。このために選手たちは競い合ってきたんだ。
負ければ終わりのエリミネーション、重要な試合をいくつもこなし、(サンダーを)倒したんだ。だから健康体であれば、俺たちはどんなことだってできると示してきた。その健康体を(シーズンを通じて)維持できなかったということさ」
ヤニスとリラード、もし2人が常に健康であり続けていたら、どれだけの勝利を積み重ねることができたのか。そんな“if”を考えずにはいられない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
      
            2023年9月27日、3チームが絡んだ大型トレードでブレイザーズからミルウォーキー・バックスへ移籍したリラードは、王座獲得を目指してヤニス・アデトクンボとの強力デュオを形成。しかし、昨プレーオフで左足のアキレス腱を断裂し、来季中の復帰が困難となったことで今月6日にウェイブ(保有権放棄)され、完全FA(フリーエージェント)になって19日に古巣復帰が発表された。
記事の中で、バックスでプレーした2シーズンは“不完全”だったのかと聞かれたリラードは、次のように語っていた。
「あくまでバスケットボールの話だ。俺は不完全だと感じてはいないよ。健康体でいないといけないし、肝心な時にベストなプレーをしなければいけない。だから俺たちは運がなかったと思っている」
バックスはリラードとアデトクンボを中心に、一昨季にイースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)、昨季はイースト5位の48勝34敗(勝率58.5%)と、レギュラーシーズンでいずれもイースト上位の戦績をマーク。
だが、プレーオフではファーストラウンドで2年続けてインディアナ・ペイサーズの前に敗退。2024年はアデトクンボがケガのためシリーズ全休を余儀なくされ、リラードも2試合を欠場。2025年は前者は全試合に出場も、後者は2試合を欠場した上に本調子とは程遠く、チームは1勝4敗で敗れ去った。
とはいえ、リーグ最高級のパワーフォワード(アデトクンボ)とリーグ屈指のスコアリングガード(リラード)の破壊力は抜群。2024年12月にはオクラホマシティ・サンダーを倒して「エミレーツNBAカップ」(旧インシーズン・トーナメント)の2代目王者に就いた。
リラードはバックスでの2年間、プレーオフではファーストラウンドを突破できなかったが、NBAカップでチームを頂点に導いている。優勝とは別物ではあるものの、自身のキャリアに新たな経歴を加えることになった。
「俺たちはNBAカップを制したんだ。もちろん、NBAカップ優勝をチャンピオンシップとは見ていない。けど、誰もが欲しがっていたものではある。このために選手たちは競い合ってきたんだ。
負ければ終わりのエリミネーション、重要な試合をいくつもこなし、(サンダーを)倒したんだ。だから健康体であれば、俺たちはどんなことだってできると示してきた。その健康体を(シーズンを通じて)維持できなかったということさ」
ヤニスとリラード、もし2人が常に健康であり続けていたら、どれだけの勝利を積み重ねることができたのか。そんな“if”を考えずにはいられない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
関連記事
- 「ホームへ戻ってくるんだと実感している」古巣ブレイザーズへ復帰したリラード「こんなに早く実現するとは…」<DUNKSHOOT>
- バックスがターナー獲得の裏でリラードを解雇。アキレス腱断裂で今季絶望視されるベテランに突如訪れた決別<DUNKSHOOT>
- 「これまでに成し遂げてきたことが大事」リラードが75周年記念チーム選出を回想「だからこそ、非常に大きな意味がある」<DUNKSHOOT>
- 「俺たちは最低でも1度はチャンピオンになっていただろう」。リラードが語るブレイザーズ時代のターニングポイント<DUNKSHOOT>
- リラードが通算3ポイント成功数でNBA歴代4位へ浮上。名手ミラーが祝福「おめでとう、デイム。さらなる活躍を期待しているよ」<DUNKSHOOT>





 
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
       
         
         
         
         
         
         
        