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NBA

ヤニス&リラードのデュオ失敗は「運がなかったから」リラードが回想「健康体を維持できなかった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.07.28

ヤニス(右)、リラード(左)ともに健康体だったなら、リーグ制覇も夢ではなかったかもしれない。(C)Getty Images

ヤニス(右)、リラード(左)ともに健康体だったなら、リーグ制覇も夢ではなかったかもしれない。(C)Getty Images

 現地時間7月24日(日本時間25日、日付は以下同)、今オフに古巣ポートランド・トレイルブレイザーズへ復帰したデイミアン・リラードのインタビューが、『Milwaukee Journal Sentinel』へ公開された。

 2023年9月27日、3チームが絡んだ大型トレードでブレイザーズからミルウォーキー・バックスへ移籍したリラードは、王座獲得を目指してヤニス・アデトクンボとの強力デュオを形成。しかし、昨プレーオフで左足のアキレス腱を断裂し、来季中の復帰が困難となったことで今月6日にウェイブ(保有権放棄)され、完全FA(フリーエージェント)になって19日に古巣復帰が発表された。

 記事の中で、バックスでプレーした2シーズンは“不完全”だったのかと聞かれたリラードは、次のように語っていた。

「あくまでバスケットボールの話だ。俺は不完全だと感じてはいないよ。健康体でいないといけないし、肝心な時にベストなプレーをしなければいけない。だから俺たちは運がなかったと思っている」

 バックスはリラードとアデトクンボを中心に、一昨季にイースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)、昨季はイースト5位の48勝34敗(勝率58.5%)と、レギュラーシーズンでいずれもイースト上位の戦績をマーク。
 
 だが、プレーオフではファーストラウンドで2年続けてインディアナ・ペイサーズの前に敗退。2024年はアデトクンボがケガのためシリーズ全休を余儀なくされ、リラードも2試合を欠場。2025年は前者は全試合に出場も、後者は2試合を欠場した上に本調子とは程遠く、チームは1勝4敗で敗れ去った。

 とはいえ、リーグ最高級のパワーフォワード(アデトクンボ)とリーグ屈指のスコアリングガード(リラード)の破壊力は抜群。2024年12月にはオクラホマシティ・サンダーを倒して「エミレーツNBAカップ」(旧インシーズン・トーナメント)の2代目王者に就いた。

 リラードはバックスでの2年間、プレーオフではファーストラウンドを突破できなかったが、NBAカップでチームを頂点に導いている。優勝とは別物ではあるものの、自身のキャリアに新たな経歴を加えることになった。

「俺たちはNBAカップを制したんだ。もちろん、NBAカップ優勝をチャンピオンシップとは見ていない。けど、誰もが欲しがっていたものではある。このために選手たちは競い合ってきたんだ。

 負ければ終わりのエリミネーション、重要な試合をいくつもこなし、(サンダーを)倒したんだ。だから健康体であれば、俺たちはどんなことだってできると示してきた。その健康体を(シーズンを通じて)維持できなかったということさ」

 ヤニスとリラード、もし2人が常に健康であり続けていたら、どれだけの勝利を積み重ねることができたのか。そんな“if”を考えずにはいられない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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