同紙はナ・リーグの今季MVP争いについて、「二刀流スターのオオタニは依然としてMLB屈指の打者であり、マウンドにも復帰した。MVP受賞は有力視されているものの、昨季ほどの大本命ではなく、今季はより激しい競争になる」と伝え、以下のように指摘した。
「ピート・クロウ=アームストロングは、スポーツ界の中でもトップクラスの選手として突如頭角を現し、2025年においてはオオタニ以上に価値ある存在とさえ言える」
今季、旋風を巻き起こしているPCAは、今季ここまで109試合に出場し、打率.267、27本塁打、78打点、29盗塁、OPS.851(出塁率.303/長打率.548)の好成績をマーク。この活躍に同紙は「打撃成績ではオオタニと大差がない」と評価し、次のように太鼓判を押した。
「クロウ=アームストロングは『MLBで最も優れた守備』と言っても過言ではないレベルで守備をこなしている。彼はほぼ毎晩のように、センターで圧巻のパフォーマンスを見せている」
また同紙は「もしドジャースが地区優勝を逃したら、投票者は本当にオオタニに賞を与えることができるだろうか?」と問いかけ、MVPレースでは、チーム成績も重要な要素になると指摘し、こう続けた。
「もちろんカブスもブルワーズとの激しい争いの中で地区優勝を逃す可能性はあるが、プレシーズンの予想を大きく上回る戦いを見せており、それはPCAの台頭によるところが大きい」
さらに同紙は、過去4年で3度MVPを獲得した大谷について、「投票者の間にある『オオタニ疲れ』も考慮すべきである」と言及。「オオタニのネームバリューが他の候補を圧倒しているのは事実だが、クロウ=アームストロングとの実質的な争いは、見た目以上に拮抗している」とし、MVP争いが予想外の接戦になる可能性に触れた。
最後に同紙は、「このままシーズンが進めば、記者たちはやや物足りなさの残るオオタニのシーズンにMVPを与えるのか、それとも勢いに乗る若きスターに票を投じるのか? 球界がその存在に気づく前に、クロウ=アームストロングをナ・リーグMVPの“番狂わせ候補”として推しておくべきだ」と提言した。
今季、攻守で快進撃を続けるPCAがこのままシーズン終盤まで勢いを維持すれば、同紙が指摘するように、“絶対王者”オオタニを脅かす存在となるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた“現役バスケ選手時代”を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も
【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け! 愛犬デコピンも登場