投打で素晴らしいパフォーマンスだ。

　現地８月６日、大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）が本拠地でのセントルイス・カーディナルス戦に今季８度目の１番・投手兼指名打者として先発。４回を54球投げ２安打無四球１失点、復帰後最多となる８奪三振の好投で降板した。

　立ち上がりは２つの外野フライで２アウトを奪ったあと、３番アレク・バールソンをスライダー、直球で追い込むと、最後はインコース低めに100マイル（約160キロ）のストレートをズバっと決める見逃し三振に仕留める。

　２回は2023年のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）で侍ジャパンの同僚だったラーズ・ヌートバーを高めのストレートで空振り三振。次打者を左飛に抑えたあと、６番ノーラン・ゴーマンを三球三振であっさり打ち取った。

　３回は先頭を平凡な二飛に抑えたかに思えたが、ミゲル・ロハスがボールを見失いアンラッキーな形で初ヒットを記録。このあと二盗を許したが続くペドロ・パヘスを直球で空振り三振。内野ゴロの間にランナーが三塁に進塁すると、９番ブレンダン・ドノバンはセーフティースクイズを敢行され、意表を突かれる形で大谷は先制点を与える。なおも一塁にランナーを背負うが、大谷は１番イバン・ヘレラを直球とスライダーで追い込み、最後は縦のスライダーで空振り三振。早くも５つ目の三振をマークする。

　一方、打者では１点ビハインドの３回１死二塁で10試合ぶりとなる39号逆転２ラン本塁打を放ち、メジャー通算1000安打を達成。10試合ぶりのアーチにドジャー・スタジアムは大歓声が上がった。

　大谷の勢いは止まらない。４イニング目は先頭のパールソンを142キロのスライダーで、続くヌートバーを再びスライダーで連続三振。マシン・ウィンをスライダー中心で追い込むと、最後は外角に大きく曲がるスイーパーで空振り。圧巻の三者連続三振に斬って取る最高のパフォーマンスで締めくくると、大谷は小さく右拳でガッツポーズを見せた。
  　投打でドジャースをけん引する大谷。試合は４回までを終わり３対１でドジャースがリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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